ケチャ_(干物)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ケチャ_(干物)の意味・解説 

ケチャ (干物)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/02 02:59 UTC 版)

ケチャ(Kethiakh)はセネガル伝統食品である。ニシン科(日本のサッパと同属のSardinella 属)を加工した薫製とも干物とも言える水産加工品で、セネガル料理の味付けに魚醤のように使われる[1]

作り方

セネガルの沿岸では、年間を通じてヤーボイと呼ばれるニシン科の魚が大量に水揚げされる(2002年度約4万トン)。漁から帰ってきた男性を浜辺で女性が待ち構え、材料用のヤーボイを買い取る[1]

踏み固めた地面に、ヤーボイを直径2、3メートルの渦巻き状に並べる。この魚の固まりを3センチほどの厚さにオガクズで覆い、さらにバオバブの枯れ枝を乗せて火をつける[2]

一晩かけてじっくり火を通し、薫製状になったヤーボイから頭と皮を取り除いた後、塩をふりかけながらたらいに漬け込む。翌朝、塩漬けのヤーボイを取り出し、2日ほど天日干しにして、ケチャが完成する。1キロあたり200フラン(約40円)ほどで売れる[3]

利用

ケチャをマメ(ニエベ)などと一緒に炊き込みご飯風にしたチェプケチャ(Thiebou kethiakh)は、セネガル料理の定番の一つであり、ケチャ独特の強い臭いが料理のアクセントとなっている。

脚注

  1. ^ a b 小川了 2004, p. 147.
  2. ^ 小川了 2004, p. 148.
  3. ^ 小川了 2004, p. 150.

参考文献


「ケチャ (干物)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ケチャ_(干物)」の関連用語

ケチャ_(干物)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ケチャ_(干物)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのケチャ (干物) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS