料理・グルメ漫画
(グルメ漫画 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/27 20:52 UTC 版)
料理漫画(りょうりまんが)あるいはグルメ漫画(グルメまんが)は、料理、料理人、食材など食に関することを主題にした漫画を指す。
- ^ 本能に根ざしている、ということの気恥ずかしから生み出される料理漫画のスタイルもあるが、その意味で『孤独のグルメ』の久住昌之は自身の作品が料理・グルメ漫画ではないとしている[1]。
- ^ 『ケーキ ケーキ ケーキ』は手塚治虫も当時すでに読んでおり、高く評価している。手塚「ケーキケーキケーキ」ものすごくおもしろかったけど。で、あのころの女性マンガ家っていうのは、あなたみたいに自分でストーリーをつくって、それでバシッと構成を立てて描く人っていうのは、非常に少なかったでしょう。
萩尾「ケーキケーキケーキ」は一ノ木(アヤ)さんっていう原作者がいるんですよ。 — 『ぜんぶ手塚治虫』朝日文庫、2007年 p.472(初出は1977年7月10日発行の『別冊新評 SF-7人特集号』)
フランスのケーキ店がうまくイメージできないという萩尾望都に手塚治虫が以前パリで通ったケーキ店のことを話して聞かせたという[8]。 - ^ ただしビッグ錠は自身の『包丁人味平』を最初の料理漫画だと考えており、インタビューでは『突撃ラーメン』には言及せず、丹羽文雄の小説『包丁』に感銘を受け、また参考にしたと語っている[9]。
- ^ 『華麗なる食卓』のふなつ一輝は、「漫画家はストーリーだけでなくリアクションのマンネリズムを恐れなければならない」とした[16]。
- ^ このジャンルでは『包丁人味平』から『美味しんぼ』まで断絶があったと指摘し、この作品の登場を「復活」とみる論者もいる[34]。
- ^ 時を同じくして『バンザイお料理パパ』(西脇英夫、やまだ三平。まんがタイム)も存在したが、『クッキングパパ』の方が原点とされる[38]。
- ^ それまでの料理漫画は、そのまま料理人漫画を意味していた[42]。
- ^ 関川夏央による山岡評もそれを裏づける。主人公は大新聞のぐうたら記者である。彼はまったく生産的な人物ではないが、天才的味覚の持ち主として設定されている。関川 1996, p. 116.
- ^ “マンガ家生活30年にして『花のズボラ飯』『孤独のグルメ』でいまさらプチブレイク中。マンガ家・久住昌之インタビュー”. 週プレNEWS. (2012年4月11日). オリジナルの2012年4月14日時点におけるアーカイブ。
- ^ スズキトモユ (2003年9月11日). “「料理漫画を召し上がれ-料理漫画の4要素とは?」 ニュースな本棚”. Excite Japan. 2003年9月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年4月17日閲覧。
- ^ 杉村 2017, pp. 4–5.
- ^ a b 斎藤 2011, p. 162.
- ^ 杉村 2017, pp. 23–24.
- ^ a b “「作る」→「食べる」→「語る」→「めでる」 │ 南信長さんから学ぶ食マンガの歴史②”. C-station (2009年7月10日). 2021年5月4日閲覧。
- ^ a b 斎藤 2011, p. 163.
- ^ 『ぜんぶ手塚治虫』朝日文庫、2007年 p.471
- ^ “ビッグ錠先生インタビュー”. 日本漫画学院 (2003年5月). 2010年5月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月3日閲覧。
- ^ a b c d “月刊望月三起也 ≫ 突撃ラーメン”. 月刊望月三起也 (2008年10月1日). 2012年4月14日閲覧。
- ^ a b c 斎藤 2011, p. 165.
- ^ 杉村 2017, pp. 28–29.
- ^ 杉村 2017, pp. 33–34.
- ^ 杉村 2017, pp. 25–26.
- ^ 杉村 2017, p. 26.
- ^ a b “ふなつ一輝先生インタビュー”. 日本漫画学院 (2008年11月). 2010年5月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月3日閲覧。
- ^ 斎藤 2011, p. 170.
- ^ 斎藤 2011, p. 179.
- ^ 杉村 2017, p. 33.
- ^ 杉村 2017, pp. 30、33.
- ^ a b c 浜田六郎 (2012年1月). “【漫画】喰うか喰われるか…? 年代別にみる“料理勝負コミック””. ウレぴあ総研. 2012年5月2日閲覧。
- ^ 斎藤 2011, p. 185.
- ^ a b スズキトモユ (2003年9月11日). “「料理漫画を召し上がれ−「勝負! 勝負! 勝負!」 とにかく料理で勝負漫画!」 ニュースな本棚”. Excite Japan. p. 2. 2008年3月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年4月17日閲覧。
- ^ 杉村 2017, p. 103.
- ^ a b 大塚 1994, pp. 255 f.
- ^ 斎藤 2011, pp. 168-169.
- ^ a b 斎藤 2011, p. 173.
- ^ 高取英「少年漫画」『マンガ伝』平凡社、1987年 p.27
- ^ 杉村 2017, p. 42.
- ^ a b 呉智英 (1997). 現代マンガの全体像. 双葉文庫. 双葉社. p. 202. ISBN 4-575-71090-3
- ^ a b 芝田 2009, p. 150.
- ^ a b 村上知彦「青年マンガ」『マンガ伝』平凡社、1987年 p.88
- ^ “第145回常設展示 外食の歴史”. 国立国会図書館. 2012年4月4日閲覧。
- ^ 竹熊 1995, p. 148.
- ^ 杉村 2017, pp. 56–57.
- ^ a b 斎藤 2011, p. 176.
- ^ 杉村 2017, p. 57.
- ^ 杉村 2017, p. 58.
- ^ 杉村 2017, pp. 59–60.
- ^ 杉村 2017, p. 61.
- ^ 斎藤 2011, p. 171.
- ^ スズキトモユ (2003年9月11日). “「料理漫画を召し上がれ−「お仕事ですっ!」 職人世界はドラマチック」 ニュースな本棚”. Excite Japan. p. 4. 2008年3月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年4月17日閲覧。
- ^ 斎藤 2011, pp. 171-173.
- ^ 斎藤 2011, p. 175.
- ^ a b 斎藤 2011, p. 177.
- ^ 大塚 1994, pp. 256 f.
- ^ a b 竹熊 1995, p. 149.
- ^ 関川 1996. p.117
- ^ 杉村 2017, pp. 62–63.
- ^ 杉村 2017, p. 81.
- ^ 杉村 2017, p. 85.
- ^ a b 杉村 2017, p. 88.
- ^ 杉村 2017, pp. 97–99.
- ^ 杉村 2017, pp. 99–100.
- ^ 杉村 2017, pp. 113–116.
- ^ 杉村 2017, pp. 122–125.
- ^ 杉村 2017, p. 132.
- ^ 杉村 2017, pp. 139–141.
- ^ 杉村 2017, pp. 168–169.
- ^ 杉村 2017, pp. 170-171、173.
- ^ 杉村 2017, pp. 149–151.
- ^ a b 杉村 2017, pp. 192–193
- ^ “「プロの料理」から「素人の料理」へ │ 南信長さんから学ぶ食マンガの歴史①”. C-station (2009年7月3日). 2021年5月4日閲覧。
- ^ 杉村 2017, pp. 190–191.
- ^ 杉村 2017, pp. 127、129.
- ^ 杉村 2017, p. 126.
- ^ 杉村 2017, pp. 127–128.
- ^ 杉村 2017, pp. 129–130.
- ^ 杉村 2017, pp. 155–157.
- ^ a b 芝田隆広「―食べ姿に歴史×食……―進化を続ける食マンガ」『ダ・ヴィンチ』、メディアファクトリー、2012年、32頁。
- ^ 芝田 2009, pp. 151-153.
- ^ 芝田 2009, p. 152.
- ^ 芝田 2009, pp. 152, 154.
- ^ “情報性を加えた「使える」食マンガ │ 南信長さんから学ぶ食マンガの歴史④”. C-station (2019年7月25日). 2021年5月4日閲覧。
- ^ 杉村 2017, pp. 217–218.
- ^ a b 飯田一史 (2020年11月3日). “『異世界食堂』『ダンジョン飯』『幻想グルメ』……なぜ人は“異世界メシ”に惹かれるのか?” 2021年5月2日閲覧。
- ^ 杉村 2017, pp. 221–223.
- ^ “料理ジャンルの細分化&複合化 │ 南信長さんから学ぶ食マンガの歴史③”. C-station (2019年7月18日). 2021年5月4日閲覧。
- ^ “コミック不況なのに… 農業系なぜか人気 鳥獣害と闘う女子高生描く「狩猟の現実」訴え 『罠ガール』作者は農家出身”. 日本農業新聞. (2017年12月27日). オリジナルの2018年2月1日時点におけるアーカイブ。 2021年5月4日閲覧。
- ^ 杉村 2017, p. 236.
- ^ 杉村 2017, pp. 236–237.
- ^ a b c d e 会社概要 少年画報社
- ^ ごはん日和 vol.1 国立国会図書館
- ^ 俺流!絶品めし vol.1 国立国会図書館
- ^ 食漫 : 激ウマ満腹グルメ漫画誌 国立国会図書館
- ^ ひとりで食べキュン!女子ごはん : グルメを楽しんじゃうコミック 国立国会図書館
- 1 料理・グルメ漫画とは
- 2 料理・グルメ漫画の概要
- 3 料理・グルメ漫画雑誌
グルメ漫画
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/02 15:34 UTC 版)
料理・グルメ漫画のうち、作者自身が登場するもの。レポート漫画の一種でもある。 昼のセント酒(久住昌之・泉晴紀) 女くどき飯(峰なゆか) いいなりゴハン(森繁拓真)
※この「グルメ漫画」の解説は、「エッセイ漫画」の解説の一部です。
「グルメ漫画」を含む「エッセイ漫画」の記事については、「エッセイ漫画」の概要を参照ください。
- グルメ漫画のページへのリンク