魔球としての料理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/17 07:54 UTC 版)
「料理・グルメ漫画」の記事における「魔球としての料理」の解説
すでに『ケーキ ケーキ ケーキ』において「料理対決」は行われていた。この手法は続く『包丁人味平』(牛次郎、ビッグ錠。週刊少年ジャンプ)で一定の仕上がりとなり、主人公が何かのきっかけで「対決」に参加して料理やレシピを作り、審査員が味の「解説」をして、「勝負」が着くという流れは料理漫画の様式美となる。対決や実況、解説、そして勝負という図式は「スポ根」を踏襲したものでもあり、斎藤宣彦らは「野球漫画で生み出された「試合」や「実況」を換骨奪胎したもの」と評し、試合に勝つためのインパクトの強い料理とは「必殺技」であり、奇想天外な「魔球」と見る向きもあった。1980年代に結城貢が提唱した「料理は愛情」という考えが『包丁人味平』で描かれ、「味平は場数を踏んでいなくとも勝つことができるのは料理を作るときに食べる人のことを思って作るのがそれだ」との指摘もされ、スポ根的対決を含むグルメ漫画の礎になった。
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