グラズノフ

ピティナ・ピアノ作曲家事典

グラズノフ

【英】：Glazunov, Aleksandr Konstantinovich

[ロシア]  1865～1936

2007年7月 執筆者： 野原　泰子

　ロシアの作曲家。サンクト・ペテルブルグに生まれる。14歳の時にバラキレフの紹介でリムスキー＝コルサコフに師事し、年齢差を超えた師弟の友情は終生続く。
　全9曲の交響曲のうち、第1番は16歳の作。バラキレフの指揮による初演で、作曲者の早熟の才能に惹かれた資本家ベリャーエフは、パトロンに転身。グラズノフの作品を出版し、旅行先のワイマールではリストに引き合わせる。グラズノフは「ベリャーエフ・グループ」（ベリャーエフのもとに集まった音楽家たち）の中心的な存在となる。
　87年にボロディンが急逝し、《イーゴリ公》などの遺稿をリムスキー＝コルサコフと補筆・完成。88年には指揮者としてデビューし、翌年のパリ万博では自作の《交響曲第2番》を指揮。90年代に交響曲（第3番～第6番）、バレエ《ライモンダ》と《四季》、室内楽曲を次々と発表する。

ピアノ独奏曲

ソナタ  [ピアノ独奏曲]

ピアノ・ソナタ　第1番　変ロ短調／Sonata for piano No.1 Op.74／1901[22'0"]

ピアノ・ソナタ　第2番　ホ短調／Sonata for piano No.2 Op.75／1901[22'0"]

曲集・小品集  [ピアノ独奏曲]

2つの小品／2 Pieces Op.22／1889[6'30"]

3つの小品／3 Miniatures Op.42／1893[7'30"]

3つの小曲／3 morceaux Op.49／1894[9'30"]

練習曲  [ピアノ独奏曲]

3つの練習曲／3 etudes Op.31／1889(No.3), 1891(No.1,2)[10'0"]

即興曲  [ピアノ独奏曲]

2つの即興曲／2 Impromptus Op.54／1896[5'0"]

2つの詩曲と即興曲／2 Poemes-improvistations 1917,18[9'0"]

変奏曲  [ピアノ独奏曲]

主題と変奏／Theme and Variations Op.72／1900[18'0"]

前奏曲  [ピアノ独奏曲]

前奏曲と2つのマズルカ／Prelude and 2 Mazurkas Op.25／1888[14'0"]

前奏曲とフーガ／Prelude and Fugue Op.62／1899[11'0"]

前奏曲とフーガ　ホ短調／Prelude and Fugue 1926[11'30"]

4つの前奏曲とフーガ／4 Preludes and Fugues Op.101／1918-23[43'0"]

組曲  [ピアノ独奏曲]

「サーシャ」の名前に基づく組曲／Suit on the Name 'Sacha' Op.2／1882-83[14'30"]

種々の作品  [ピアノ独奏曲]

「サベラ」のテーマに基づくワルツ／Waltzes on the Theme 'Sabela' Op.23／1890[2'30"]

小さなワルツ／Petite valse Op.36／1892[2'30"]

ノクターン／Nocturne Op.37／1889[4'0"]

サロンのワルツ／Valse de salon Op.43／1893[6'30"]

牧歌／Idylle Op.103／1926[6'0"]

演奏会用大ワルツ／Grand valse de concert Op.41／1893[7'0"]

ピアノ合奏曲

ピアノ合奏曲  [ピアノ合奏曲]

第一次世界大戦の連合国の国歌によるパラフレーズ／Paraphrase sur les Hemnes des Nations Alliees Op.96／1914-15

幻想曲／Fantasie Op.104／1919-20[28'0"]

幻想曲／Fantasy 1929-30

管弦楽とピアノ

協奏曲  [管弦楽とピアノ]

ピアノ協奏曲　第1番　ヘ短調／Concerto for piano and orchestra No.1 Op.92／1910-11[34'30"]

ピアノ協奏曲　第2番　ロ長調／Concerto for piano and orchestra No.2 Op.100／1917[21'0"]