クロツバメ
和名:クロツバメ |
学名:Histia flabellicornis (Fabricius) |
チョウ目,マダラガ科 |
分布:琉球列島,台湾,中国南部,東南アジアに広く分布。 |
写真(上):クロツバメ成虫 |
写真(下):クロツバメ幼虫 |
説明 日本産は八重山諸島亜種 H. f. azurea Inoue, 1992,沖縄本島・宮古島亜種 H. f. atrovirens Inoue, 1992,奄美大島亜種 H. f. obsoleta Inoue, 1992に分かれる。台湾産は H. f. ultima Hering。成虫は昼飛性で,夜間燈火に集まることはない。後翅内側は青緑色の金属光沢に輝いており,シックな美しさがある。幼虫はアカギBischofia javanica (トウダイグサ科Euphorbiaceae)のみを食樹とし,年数回発生する。本種はしばしば大発生するが,アカギの大木は,沖縄県では天然記念物になっている場合があるし,しばしば庭園樹や街路樹としてアカギが用いられるので,害虫としてとりあげられる。しかし,大発生は長く続かず,寄生峰と病気によって数世代で終了する。また,アカギは強い木であり失葉により枯れることはない(枝枯れ程度はある)。従って,防除の必要はない。 |
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