クロッギングの種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 08:39 UTC 版)
「バイオクロッギング」の記事における「クロッギングの種類」の解説
透水性の時間変化は様々な現場で観察される。現場の条件に応じて、透水係数変化の原因には様々なものがあり、次のようにまとめられる。 物理的原因: 浮遊物質による物理的目詰まり、あるいは団粒構造の破壊のような土壌の物理的変化による透水係数の低下。土壌間隙中に封入されている空気が浸透水中へ溶解することは、透水係数が上昇する物理的な原因となる。 化学的原因: 液相の電解質濃度あるいはナトリウム吸着比 (SAR) の変化による粘土粒子の分散 (dispersion) と膨潤 (swelling) によって、透水係数が低下する。 生物的原因: バイオクロッギングは、通常は次の1番目を意味するが、広い意味では以下のすべてを含む。微生物の細胞(たとえば細菌、藻類、糸状菌)と、微生物が分泌する細胞外高分子物質のような物質が、土粒子表面にバイオフィルムあるいはマイクロコロニーを形成する。これが、透水係数低下の直接的な原因となる。 メタン菌が生成するメタンのような気体が気泡となって土壌間隙を目詰まりさせることも、透水係数低下の原因となる。これも微生物による生成物なので、バイオクロッギングである。 鉄バクテリアが水酸化鉄の沈殿を促進し、土壌間隙を目詰まりさせることがある。これは微生物による透水係数低下への間接的な影響である。
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