クラスター根(英:cluster root)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/17 14:03 UTC 版)
「菌根」の記事における「クラスター根(英:cluster root)」の解説
クラスター根は根の一部がブラシ状に変形したもので、このような部分が根のところどころにあることで全体ではブドウの房状(cluster)に見える。この根は有機酸の分泌能力に優れ土壌中にあるが植物が利用できない栄養素(特にリンと鉄が注目されている)を溶解し吸収することで貧栄養地における植物を栄養面で助けている構造である。ヤマモガシ科(学名Proteaceae)を中心に見つかっており、当初はその学名からプロテオイド根(英:proteoid root)とされていたが、ヤマモモ科、クワ科、マメ科(特にルピナス属の一部)、モクマオウ科に属する一部の種にも同じ目的で同じような形態に根を変化させるものが知られるようになったので、形態的特徴からクラスター根(英:cluster root)と名前が変更された。この根を持つものは菌根や根粒との共生は一般にみられないといわれている。。
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