クライマックス式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/06 10:12 UTC 版)
詳細は「クライマックス式蒸気機関車」を参照 クライマックス式(the Climax locomotive)は、ボイラーの両側面に斜めに設置されたシリンダーが車体中央のクランクホイールを駆動し、前後に伸びたシャフトが自在継ぎ手を介して、車輪を全軸駆動する方式である。アメリカのクライマックス社のチャールズ・ダーウィン・スコット (Charles Darwin Scott) らにより1888年に考案され、1896年に実用化された。シェイ式と比較して、シリンダやその弁装置の位置関係が通常型機関車と同様となるため保守面では有利であった。その反面、機関車本体の全長が同級のシェイ式と比較して長くなる傾向があり、また気筒数増加による出力アップが困難でスケーラビリティの点で劣るため、100t級が上限であった。しかも、その駆動系が車体片側面に集中していて、シリンダ等をつり上げるクレーンとスペアパーツさえあればどこでも保守が出来たシェイ式と異なり、駆動系トラブル発生時にはピットに潜って車体下面からギアユニットを整備する必要があったためか、製造実績はあまり伸びなかった。1928年までに1,000~1,100両が製造された。
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