クトゥルフ神話におけるハスター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 23:52 UTC 版)
「ハスター」の記事における「クトゥルフ神話におけるハスター」の解説
クトゥルフ神話において、ハスターは神の名前であり、旧支配者(グレート・オールド・ワン)と呼ばれる強大な力を持った存在の一員とされる。四大霊の「風(大気)」に結び付けられる。ハスターの異名として、「名状しがたいもの(The Unspeakable One)」、「名づけざられるもの(Him Who is not to be Named)」、「星間宇宙の帝王」、「邪悪の皇太子(Prince of Evil)」などがある。 ヨグ=ソトースを父にもつ邪神たちの一体とされる。四大霊「水」の邪神クトゥルフとは半兄弟とされるが、ハスターとクトゥルフは対立しているという。 ハスターはしばしばおうし座にあるヒアデス星団およびアルデバランと関連付けられ、ヒアデス星団に存在する古代都市カルコサの近くにある「黒きハリ湖」に棲んでいる、あるいは幽閉されているとされる。また、プレアデス星団のセラエノ(ケラエノ)もハスターの支配下にあるという説がある。 ハスターの姿がどのようなものであるかは、詳細は不明である。目に見えない力である、触手に覆われた200フィート大の直立したトカゲである、蝙蝠に似る、ハリ湖に棲むタコに似た巨大生物と関連している、などの説がある。 クトゥルフ神話時代となってからも、ビアスやチェンバースの設定が死んでいるわけではなく、一例としてリン・カーターはビアスの設定を再利用し、ハスターをカルコサにおける羊飼いの神として言及している。 クトゥルフ神話内でも、ハスター作品はワンジャンルを形成しており、英語圏では『The Hastur Cycle』という作品集も刊行されている。
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