クジラ類の混獲
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/10 07:31 UTC 版)
クジラやイルカなどは、漁網や釣り糸に掛かったり、釣り針、トロール網で拘束されることで、深刻なダメージを受ける。そのようなクジラ類の混獲は近年頻度を増しているが、それらの種を混獲しても、その食品としての価値から、海に帰さずに売却されることもある。日本においては平成30年度の髭鯨類の混獲数は91頭(ミンククジラ86頭にザトウクジラ3頭)あり、うち販売や配布などの食用にされたのは88頭である。 イルカの混獲の例としては、マグロまき網 (purse seine) 漁におけるものが挙げられる。イルカは哺乳類であり、エラをもたない。そのため、水中で網に長時間拘束されているうちに窒息死してしまう可能性もある。 韓国韓国では国際捕鯨委員会(IWC)加盟国の平均の約100倍の混獲数に達しているため[要出典]、専門家にも意図的なのではないかとされている。2014年の混獲は他10カ国の平均19匹[要出典]なのに対して、韓国の鯨混獲数は1835匹である。韓国の専門家も混獲にしては過度に多過ぎると指摘している。韓国西部・南部の海岸に主に生息する小型種のスナメリは、毎年1000頭以上が「混獲」として捕獲されており、混獲される種の殆どを占めている。また、髭鯨のミンククジラも毎年約80頭程度が「混獲」犠牲になっている。これは高値で肉が取引されるミンククジラを海のロトと呼ばれて意図的に狙うのだといわれている。アメリカの国立海洋大気庁関係者は海洋哺乳類保護の意識が韓国には欠けていると批判している 。
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