ギリシャからの聖火輸送
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「2012年ロンドンオリンピックの聖火リレー」の記事における「ギリシャからの聖火輸送」の解説
2012年5月10日、ギリシャのオリンピア(古代オリンピック発祥の地)にあるヘラ神殿(英語版)跡にて、採火式が行われた。古代ギリシャの白い衣装をまとった巫女役の女優、イノ・メネガキが凹面反射鏡を用いて太陽光を集め、トーチに聖火をともした。第1走者は英国生まれのギリシャ人水泳選手、スピロス・ヤニオティス。国内ではアテネまで約3000kmのリレーがスタート。 5月16日、イギリス側からは、英ブリティッシュ・エアウェイズのエアバスA319の特別塗装機"The Firefly(蛍)"(公募で1000以上の案から選ばれた)BA2012便が代表団を乗せてロンドン・ヒースロー空港からアテネへ、聖火を引き継ぐために向かった。 5月17日、アテネのパナシナイコ・スタジアムで聖火引き渡し式典がおこなわれ、スピロス・カプラロス(ギリシャ五輪委員会会長)からアン王女(英五輪委員会総裁)に聖火が手渡された。イギリス側からは、ボリス・ジョンソン(ロンドン市長)、セバスチャン・コー(ロンドン五輪組織委員会会長)、ヒュー・ロバートソン(英スポーツ大臣)、デビッド・ベッカム(大会親善大使)らも式典に参加した。 帰りの機内で聖火は、「儀式の炎」としてCivil Aviation Authorityに許可され、飛行中も4つのDavy lampの中で灯され続けた。 5月18日夜、イギリスのグレートブリテン島南西部ヘルストン(英語版)にあるカルドロース英海軍航空基地に、同機が到着。アン王女が聖火の灯ったランタンと共にタラップを降り、デビッド・ベッカムが聖火を特設聖火台に点火した。 一夜明けて、771 Naval Air SquadronのメンバーがSea King helicopterというヘリコプターで、同グレートブリテン島西端のランズエンド岬へ、聖火を運んだ。第一走者はBen Ainslie。午前7時15分、約8000人による70日間のリレーがスタートとなった。
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