Carrier Grade Linux
略称:CGL
通信事業者(キャリア)がインフラ構築に利用できるように信頼性や可用性、レスポンス性能などを向上させたLinuxシステムのこと。Linuxの普及促進を目的に活動する業界団体の「OSDL」が、通信事業者などからの要望や意見を基に要件を取りまとめている。
CGLの要件定義は、Linuxカーネルだけでなく、ハードウェアを含めたシステム全体に及ぶ。具体的には、可用性、保守性、性能、クラスタ対応、標準への準拠、ハードウェアの各項目について要件を定義している。このうち可用性については、システムを停止せずに保守拡張作業できるようなハードウェア/ソフトウェア機構を備えたり、クラスタリングなどでシステムに冗長性を持たせることで99.999%の可用性(1年間の停止時間が5分以内程度)を確保することを目指している。
すでにいくつかのLinuxディストリビューションメーカーが、CGL対応のディストリビューションを出荷している。
関連見出し
OSDL
Data Center Linux
関連URL
OSDL-Carrier Grade Linux(http://www.osdl.org/lab_activities/carrier_grade_linux)

キャリアグレードLinux
別名:CGL
【英】Carrier Grade Linux
キャリアグレードLinuxとは、通信事業における利用を想定して高信頼性に特化されたLinuxの仕様のことである。
キャリアグレードLinuxは、電話交換機や通信機器などに搭載されることを想定して仕様が定められている。
キャリアグレードLinuxは、Linuxのビジネス利用を推進する業界団体OSDL(現在はThe Linux Foundationに統合)のCGLワークグループによって2002年に策定された。モンタビスタやウインドリバーといったディストリビューターが、キャリアグレードLinuxに対応したディストリビューションを発売している。
なお、2007年2月には、最新の仕様書である『Carrier Grade Linux 4.0 Specification』が発表されている。
参照リンク
Carrier Grade Linux - The Linux Foundation - The Linux Foundation(英文)
- キャリアグレードリナックスのページへのリンク