キャメロン首相とEUの交渉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 05:56 UTC 版)
「イギリスの欧州連合離脱」の記事における「キャメロン首相とEUの交渉」の解説
2012年、当初、デビッド・キャメロン首相は英国民投票の要請を拒否したが、その後、将来の国民投票の可能性を示唆した。BBCによれば、首相は欧州連合内での英国の再交渉された立場を確保する必要性を認め、「英国国民を全面的に支持する」が「戦術的かつ戦略的忍耐」を示す必要があると述べた。2013年1月23日、多くの議員やイギリス独立党(UKIP)の台頭による圧力の下、キャメロン保守党政府は、もし2015年5月7日の総選挙で選出されたなら、2017年末までに国民投票をおこなう用意があると発表した。これは選挙戦での保守党の宣言にも含まれていた。結果、保守党は過半数で選挙に勝利した。その後まもなく、国民投票を可能にするための欧州連合国民投票法2015(the European Union Referendum Act 2015 )が議会に提出された。キャメロンは改革された欧州連合に残ることを支持し、以下の4つのポイントについてEUと再交渉した。 非ユーロ圏諸国からの単一市場の保護 「赤字」の縮小 「より緊密な組合」からの免除 EU移民の英国流入の制限 2015年12月に行われた世論調査ではEU残留支持が過半数に達した。同時に調査はキャメロンが非ユーロ圏加盟国のための適切な保護措置、およびEU市民のための給付制限を交渉しなかった場合、支持が低下することを示した。再交渉の結果は2016年2月に発表された。EUからの移民に関してはいくつかの制限が合意されたが、その適用前に英国は欧州委員会と欧州理事会からの許可を得なければならなかった。 2016年2月22日、下院でのスピーチでキャメロンは2016年6月23日の国民投票日を発表し、再交渉に触れた。キャメロンは(もし離脱が決まったらならば)離脱の直後第50条の手続きを開始する意向と離脱交渉のため「2年間の期間」を有することを述べた。
※この「キャメロン首相とEUの交渉」の解説は、「イギリスの欧州連合離脱」の解説の一部です。
「キャメロン首相とEUの交渉」を含む「イギリスの欧州連合離脱」の記事については、「イギリスの欧州連合離脱」の概要を参照ください。
- キャメロン首相とEUの交渉のページへのリンク