キャブ・ユニット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/27 19:46 UTC 版)
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キャブ・ユニット(Cab unit)とは機関車の形態の一種で、箱形の車体で運転室があるものを言う。しばしば運転台のない同型の機関車と連結して使用され、カーボディ・ユニットと総称された。カーボディ・ユニットのうち、運転台のあるものをAユニット、ないものをBユニットといい、キャブ・ユニットはAユニットに相当する。
ブリッジ・トラスの一体型ボディを持ち、車体を強度メンバーとしている。フレームから立ち上がった車体はそのまま車幅および車長いっぱいに伸びている。そのため運転席からの後方視界は非常に悪いので、キャブ・ユニットは後方確認が重要でない状況で使用された。車内には点検用の通路がある。 キャブ・ユニットはフード・ユニットに比べて空力に優れており、ストリームライナーと総称される流線形の列車を牽引した。
カウル・ユニット
近年、機関車メーカーは車幅いっぱいの本線用機関車を製造する際、キャブ・ユニットではなくカウル・ユニットを採用するようになった。カウル・ユニットは、フード・ユニットをベースに外装を車幅いっぱいのものに変更したもので、キャブ・ユニットと異なり強度は台枠のみが負担する。詳細はカウル・ユニットを参照。
イギリスの例
イギリス国鉄37形ディーゼル機関車は、イギリスにおけるキャブ・ユニットの例であるが、イギリスでは「キャブ・ユニット」とは呼ばない。イギリスの他の機関車と同様、両端に運転台がある。
日本の例
日本では、DF50形、DD54形、DF200形等が、原義でのキャブ・ユニットに相当する。こちらもイギリスの場合と同様、いずれも両端に運転台が存在する。
関連項目
キャブ・ユニット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/02/10 11:41 UTC 版)
「ボールドウィンのディーゼル機関車一覧」の記事における「キャブ・ユニット」の解説
キャブ・ユニットとは、本線で列車を牽引するための機関車で、通常、片端に運転台を備える。 形式製造年生産台数車軸配置原動機出力画像DR-12-8-1500/2"センチピード" 1945-1948 54 2-D-D-2 608SC (×2) 3000馬力(2200kW) DR-6-4-20 1945 2 A1A-A1A 8-VO (×2) 2000馬力(1491kW) DR-6-4-20 1946-1948 9 A1A-A1A 608NA (×2) 2000馬力(1491kW) DR-6-4-20シャークノーズ 1948 18 Aユニット9 Bユニット A1A-A1A 606SC (×2) 2000馬力(1491kW) DR-6-2-10 1948 1 A1A-3 606SC (×1) 1000馬力(750kW) DR-6-4-15 1945 2 A1A-A1A 608SC 1500馬力(1100kW) DR-4-4-15ベビーフェース 1947-1948 22 Aユニット11 Bユニット B-B 608SC 1500馬力(1100kW) DR-4-4-15シャークノーズ 1949-1950 36 Aユニット36 Bユニット B-B 608SC 1500馬力(1100kW) RF-16シャークノーズ 1950-1953 109 Aユニット51 Bユニット B-B 608A 1600馬力(1200kW) RF-615E 1953-1954 51 for Argentina C-C 1500馬力(1100kW) RP-210 1956-1957 3 B-2 マイバッハ12気筒 1000馬力(750kW)
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