ガンマ線バーストとの関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/23 15:32 UTC 版)
「極超新星」の記事における「ガンマ線バーストとの関係」の解説
すばる望遠鏡などによる研究で、極超新星がガンマ線バーストと同時に発見される事例が注目され、バーストと極超新星の関係が次第に明らかにされるようになってきた(GRB980425とSN1998bw、GRB030329とSN2003dhなど)。まずガンマ線バーストを高速ジェットを伴う非球対称の重力崩壊型極超新星とし、鉄を主成分とする極方向(縦)から噴出すジェットと、酸素を主成分とする赤道方向(横)に散開するディスクを持つモデルとすると、比較の結果、極方向のジェットが我々(地球)に向いている時に限りガンマ線バーストとしても観測されるということがわかった。この結果、横方向から観測された極超新星(SN2003jdなど)がガンマ線バーストを伴わない事例と矛盾しない。しかしこのように極超新星がガンマ線バーストとして関係付けられる一方で、ガンマ線バーストにも種類があり、例えば中性子星同士の衝突をうかがわせるケースもあり、必ずしも明確な答えが出ているわけではない。
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