カスィーダ(頌詩)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 10:10 UTC 版)
元来アラビア詩形であり、最初の対句(ベイト)は半句(メスラー)の脚韻が互いに押韻し、第二対句以降は後半の半句の脚韻が最初の脚韻と同じで全て押韻する。詩の長さは一般に15対句以上から成り長さに制限はない。内容は主として自然を描写したり恋を語る導入部(ナスィーブ)、詩の主体として称賛部(マディーフ)、結びとして王や詩人の保護者への祝福(ドゥアー)の三部から成る。一般に頌詩と訳され、宮廷詩人が保護者である王侯貴族を称賛するために用いられた詩形である。のちには教訓詩、神学・哲学詩、諷刺詩、神秘主義詩もこの詩形で作詞された。
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