オープンとクーペ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 19:31 UTC 版)
「メルセデス・ベンツ・300SLR」の記事における「オープンとクーペ」の解説
ボディスタイルは当初クーペタイプを予定していたが、ドライバーから「視界が悪い」「熱がこもる」「騒音がひどい」といった反対意見があり、オープンボディでいくことになった。ボディは軽量のマグネシウム合金(エレクトロン)製で、W196の高速サーキット仕様(ストリームライン)と似たフォルムをもつ。ボディサイドに排熱用のエアスクープが空いている点も共通である。ドライバーのみが乗車する場合、サイドシートをトノカバーで覆い、ナビゲーターが同乗する場合は幅広のウィンドスクリーンを装備した。 クーペタイプは300SLと同じく、スペースフレームの構造上ガルウィングドアを採用している。7、8号車はメキシコのカレラ・パナメリカーナ・メヒコ出場用として製作されたが、大会が中止となったため、おもにレース開催地への移動用・練習用に使われた。10号車は1956年用の開発モデルだったが、ワークス活動の休止により陽の目を見なかった。 レース活動休止後、設計者のルドルフ・ウーレンハウトは7号車をプライベートカーにして公道で運転した。このウーレンハウト・クーペはボディ右サイドの排気管に大型のサイレンサーを付けているのが特徴で、1968年の東京モーターショーでメルセデス・ベンツのブースに展示された。
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