オル型給油艦 (2代)とは? わかりやすく解説

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オル型給油艦 (2代)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/05 08:35 UTC 版)

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オル型給油艦
A122 オルウェン
基本情報
種別 大型艦隊給油艦 (AO)
運用者  イギリス海軍補助艦隊 (RFA)
就役期間 1965年 - 2000年
前級 タイド型 (初代)
準同型艦 ハールク
次級 ウェーブ型 (AO)
フォート・ヴィクトリア級 (AOR)
要目
満載排水量 33,773 t
全長 648 フィート (198 m)
最大幅 84 フィート (26 m)
吃水 34 フィート (10 m)
ボイラー バブコック・アンド・ウィルコックス製ボイラー×2基
主機 Pametrada製蒸気タービン×2基
推進器 スクリュープロペラ×1軸
・バウスラスター×1基
※オルナのみ装備
出力 オル型:26,500 shp
速力 21 ノット (39 km/h)
航続距離 10,000海里 (16kt巡航時)
乗員 RFA要員88名+海軍要員40名
兵装 20mm機関砲×2基
搭載機 ウェセックス/シーキングヘリコプター×3機
電子戦
対抗手段
チャフ発射機×2基
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オル型給油艦英語: Ol-class tanker)とは、イギリス海軍補助艦隊が運用する高速艦隊給油艦(Fast Fleet Tanker)である。

概要

タイド型の後期型を基に設計され、船体の全長・全幅の拡大や機関の高出力化による高速化などの改良が施されている。3隻が建造され、フォークランド紛争湾岸戦争などにおいて、本国から遠隔地に展開するイギリス海軍艦艇に燃料のみならず食糧、真水、弾薬、その他消耗品を補給し、艦隊行動を支えた。

イギリス海軍においては新型のフォート・ヴィクトリア級補給艦ウェーブ型給油艦に更新され、2000年までに全艦が退役した。

また、帝政イラン海軍からの発注によってオル型の改良型1隻が1976年からスワン・ハンターで建造された。同艦はイラン・イスラム革命後の1984年にイラン・イスラム共和国海軍に引き渡され、「ハールク (Kharg)」と命名され就役した。2021年6月2日、ハールクはオマーン湾で火災を起こし、沈没した[1]

同型艦

1番艦の「A122 オルウェン」と3番艦の「A124 オルメダ」は、就役当初はそれぞれ「A122 オリュンサス (RFA Olynthus)」「A124 オーリエンダー (RFA Oleander)」と命名されていたが、前者はオベロン級潜水艦の「オリンパス (HMS Olympus)」、 後者はリアンダー級フリゲートの「リアンダー (HMS Leander)」との混同を避けるために改名された。

導入国 # 艦名 造船所 起工 進水 就役 退役 リンク
 イギリス海軍 A122 オルウェン
RFA Olwen
ホーソン・レスリー 1963年
7月11日
1964年
7月10日
1965年
6月21日
1999年 [1]
A123 オルナ
RFA Olna
1964年
7月2日
1965年
7月28日
1966年
4月1日
2000年
9月24日
[2]
A124 オルメダ
RFA Olmeda
スワン・ハンター英語版 1963年
8月27日
1964年
11月19日
1965年
10月18日
1994年
1月
[3]
 イラン海軍 431 ハールク
IRIN Kharg
1976年 1977年 1984年 2021年6月2日

沈没

関連項目

同時期の諸外国海軍の補給艦

外部リンク・参考サイト

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