オルドル――組織としてのレジオンドヌール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 10:08 UTC 版)
「レジオンドヌール勲章」の記事における「オルドル――組織としてのレジオンドヌール」の解説
レジオンドヌールのオルドルである「名誉軍団」(L'ordre de la Légion d'honneur)は、共和暦8年憲法87条に基づき、1802年5月19日の法令により設立された。フランス国籍のレジオンドヌール叙勲者全員により構成された一つの共同体であり、名前、印璽、社会的地位、共有財産、公法上の法人格を備えている。 標語は「名誉と祖国」(Honneur et Patrie)である。 軍団総長(グラン・メートル(フランス語版))は共和国大統領である。大統領の権限移譲式の日に、レジオンドヌール勲章頸飾(フランス語版)が軍団総裁(グラン・シャンセリエ(フランス語版))から大統領に贈られる。頸飾は公式写真として示された後、レジオンドヌール博物館に寄託される。 軍団総裁は共和国大統領によりグランクロワの中から選ばれる。1969年以降、6年の任期で任命されている。ベルナール・ジェルマン・ド・ラセペードより後は、軍団総裁の大部分は軍人であった。軍団総裁の職務は多岐に亘り、事実上の賞勲局長として、フランスにおける勲章に関する全ての問題の責任を持つ。特に、外国の勲章を着用する認可を与えるのも軍団総裁である。また、1963年12月の国家功労勲章制定に伴い、同勲章に関する最高責任者でもある。 軍団総裁は、市民・軍人双方のコマンドゥール以上のさまざまなメンバーから構成される評議会により補佐される。 「軍団本部」たるレジオンドヌール勲位局はパリ7区のサルム館(L’hôtel de Salm)にあり、今日では「レジオンドヌール宮殿」とも呼ばれている。宮殿にはレジオンドヌール博物館も収容されている。
※この「オルドル――組織としてのレジオンドヌール」の解説は、「レジオンドヌール勲章」の解説の一部です。
「オルドル――組織としてのレジオンドヌール」を含む「レジオンドヌール勲章」の記事については、「レジオンドヌール勲章」の概要を参照ください。
- オルドル――組織としてのレジオンドヌールのページへのリンク