オルカリア地熱地帯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/13 05:51 UTC 版)
オルカリアでの地熱開発は1956年の掘削調査にさかのぼる。1970年から1974年にかけて国連とケニアが共同で、オルカリア、エブルル、ハニントン湖(現在のボゴリア湖)の3地域で地熱開発調査を行った。その結果、オルカリアが最優先開発地域とされた。 1981年6月、オルカリア東部で最初の15 MWの地熱発電所(オルカリアI発電所一号機)が運転を始めた。これはアフリカで最初の地熱発電所である。1982年に15 MWの二号機が、1985年に15 MWの三号機が同じ場所に建設された。この45 MWのオルカリアI発電所(Olkaria I)は31個の坑井に接続され、プラントは98%という高い稼働率で運転している。 2003年にはオルカリア北東部に建設された2つの35 MWのユニットが運転をはじめ、70 MWのオルカリアII発電所(Olkaria II)になっている。これは現在アフリカで最大の地熱発電所である。オルカリアIIでは三番目の35 MWユニットが2009年末の完成を目指して建設中である。オルカリアIとIIの6基の地熱発電所はすべてケニア電力公社 (KenGen) が運転しており、建設は日本の三菱重工業が受注している。 1996年、オルカリア西部の地熱開発をORMAT International社が落札し、3 MWのバイナリ発電式の地熱発電所を4基、計12 MW(オルカリアIII)を運転中である。また、2004年12月より1.8 MWのバイナリプラントが花卉栽培会社によって運転されている。
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