オペレーティング・サイクル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/22 05:27 UTC 版)
「ポンプアクション」の記事における「オペレーティング・サイクル」の解説
ほとんどすべてのポンプアクションは、フォアエンドを前後させることによって作動する。フォアエンドは、ボルトに一本または二本の棒でつながれている。二本の棒を使ったほうが信頼性が高い。ボルトとポンプに対称な力がかかるので、食いつきが起きる可能性が低くなるからである。チューブ式弾倉をもつモデルでは、ボルトを前後させると、「エレベーター」という部品が動作し、弾倉の高さにある弾を、銃身の高さまで持ち上げる。 弾を発射した後は、ボルトが解放され、フォアエンドが自由に動くようになる。射手は、フォアエンドを後ろに引き、オペレーティングサイクルを開始する。ボルトは解放されて後方に移動する。この過程で、薬室から空薬莢を引き出して排出し、撃鉄を起こし、新しい弾を装填する準備をする。チューブ式弾倉の場合、ボルトが後退すると、弾倉から一発だけ弾がリリースされ、後方に押し出されて、エレベーターに載せられる。 フォアエンドが後端に達した後、前進を始めると、エレベーターは弾を上に持ち上げ、銃身の後ろに置く。ボルトが前進するので、弾は薬室に押し込まれ、フォアエンドが最後まで前進すると、ボルトが前進位置でロックされる。トリガーを引くと、弾が発射され、次のサイクルが始まる。 ほとんどのポンプアクション火器は、弾薬が装填されているか否か表示する装置を持たないので、サイクルを完了させても薬室が空になってしまうことがある。チューブ式弾倉の火器の場合、予期していないときに弾切れを起こす危険を減らすには、発射した弾の代わりに、新しい弾を弾倉に装弾するとよい。これは、狩猟の際には特に重要である。なぜなら、多くの地域では、弾倉の容量は法で制約されているからである。例えば(米国において)散弾銃なら3発、ライフルなら5発などである。 BSA マシンカービンは、ハンドガードをひねる独特なポンプアクションを採用していた。
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