センニンサボテンとは? わかりやすく解説

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センニンサボテン

(オプンティア・ストリクタ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/19 23:06 UTC 版)

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センニンサボテン
実をつけたセンニンサボテン
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: ナデシコ目 Caryophyllales
: サボテン科 Cactaceae
: ウチワサボテン属 Opuntia
: センニンサボテン O. stricta
学名
Opuntia stricta (Haw.) Haw.
シノニム

Opuntia dillenii
Opuntia vulgaris

英名
Araluen pear
Erect prickly pear

センニンサボテン(学名:Opuntia stricta)は、サボテン科に分類されるサボテンの一種。アメリカ大陸原産だが、ヨーロッパアフリカオーストラリア日本などの世界各地に定着しており、侵略的な外来種として問題になっている。

分布

北アメリカ(南部)、中央アメリカ南アメリカバミューダ諸島キューバを原産地とする[1][2]

ヨーロッパ(ポルトガルスペイン)、アフリカ(エリトリアエチオピアソマリア南アフリカスワジランド)、イエメン、オーストラリア、ニューカレドニアソロモン諸島香港、日本(北大東島宮古島沖縄本島)などに移入分布する[1][3]

特徴

多年生草本。2mほどの高さまで生長する。黄色や赤みがかった花を咲かせる。

農耕地、草地、牧草地、低木林、市街地、海岸砂丘など幅広い環境に生育する[4]。果実を食べに来た鳥類によって種子が散布されるほか、栄養繁殖も可能である。

外来種問題

在来種の植物の生育地を奪うなど世界中で植生に甚大な影響を与えていることが報告されている[3]。また、鋭い刺を持つため人や家畜が傷つく被害も起こっている[3]

国際自然保護連合が選定した世界の侵略的外来種ワースト100のひとつにリストされている。日本では外来生物法によって要注意外来生物に指定されている。

参考文献

  1. ^ a b センニンサボテン 国立環境研究所 侵入生物DB
  2. ^ USDA PLANTS Profile: Opuntia stricta
  3. ^ a b c 中村 剛・佐藤亜希子・小林 峻・伊澤雅子・傳田哲郎・横田昌嗣「「世界の侵略的外来種ワースト100」の1種センニンサボテンOpuntia stricta(サボテン科)の北大東島への侵入とその防除法」『日本植物分類学会誌』第9巻第2号、2009年、 159-165頁。
  4. ^ 多紀保彦(監修) 財団法人自然環境研究センター(編著)『決定版 日本の外来生物』平凡社、2008年4月21日。ISBN 978-4-582-54241-7

 




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