オオタカ問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/28 14:11 UTC 版)
1996年(平成8年)に、埼玉県生態保護協会が上尾市内のバイパス建設予定区間で、準絶滅危惧種であるオオタカの営巣を確認した。このため、国によって専門家らによる「埼玉圏央道オオタカ等保護対策検討委員会」が設置された。オオタカの営巣地は道路予定地から800 mほど離れているものの、捕食活動などの生活圏が予定地と重なっており、計画されていた高架構造の自動車専用道路がオオタカの生活の障害となる可能性が指摘された。 国と埼玉県の指針では、「営巣中心域に抵触する開発をする場合は影響を回避する」と定めており、このため、2002年(平成14年)2月から用地買収を自主的に停止していた。上尾道路予定地には、オオタカの他にも十数種類の絶滅危惧の希少動植物種が生息する湿地があるため、時間をかけて対応策のとりまとめを行った。これにより江川を挟んだ上尾・桶川市境は、当初の盛り土による埋め立てから橋梁(2車線)へ変更された。
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