エーイェゼ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/01 21:01 UTC 版)
ハンス・エーイェゼ(ハンス・エゲデ)著『古いグリーンランドの新しい解釈 Det gamle Grønlands nye perlustration』(1729年、ドイツ訳1730年、英訳1745年)の脚注に、長文にわたってクラーケ(英訳名:クラーケン kracken)の説明が行われている 地元ノルウェー民間から得た情報によれば、その体長は数マイルにおよび、浮上すると海を覆いつくすかのようであり、”多頭で、いくつもの鉤爪を持っていた”。その鉤爪で獲物を捕らえ、それは船も人間も魚類も他の動物もいとわず、海の深淵に引きずり込んでしまう. ノルウェーの漁民らの言い伝えによれば、魚を集めて浮上しているクラーケンの上には、まるでそれが魚釣りの足場(砂州、fiske-grund)のように乗っかることができるが、不幸にもクラーケを釣りあげてたら最後、その名を唱えて海底に戻させないといっかんの終わりだと信じられていた。エーイェゼはまた、クラーケとは「海のあやかし」・「海のお化け」 (デンマーク語: søe-trold og [søe]-spøgelse)の部類に属しており、同じ部類の化け物にドラウ"(デンマーク語: Drauen、定型)がいるとしている。 エーイェゼは、クラーケがアイスランド人がハーヴグーヴァと呼ぶ怪物と同じとみなしたが、後者についてなんら伝聞をもたないので詳述はできないとしている。
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