エントリー要項
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/10 18:21 UTC 版)
選手権への参戦(エントリー)に関しては次のような取り決めがある。 チームは車体(シャシー)の設計に関する諸々の知的財産権を所有するコンストラクター(製造者)でなければならない。パワーユニット(エンジン、ERSなど)とギアボックスは条件に含まれない。参戦中の他チームからシャシーを購入することはできない。 シャシー銘柄(コンストラクター名)を変更する場合は、FIA下部組織のF1委員会において全チームの同意が必要とされる。 参戦可能なチームは最大13チーム、出走可能なマシンは26台(各チーム2台)まで。2018年時点では10チームが参戦し、残り3枠が空いている。 チームは協定期間中の全レースに参戦する義務を負う。不測の事態を除き、レースを欠場した場合は罰金が課せられる。 新チームが参入するためにはFIAのエントリー審査を通過し、1,600万ポンドの供託金を納める必要がある(2017年現在)。供託金は分割で返済されるが、期間内に参戦できないと全額が没収される。ただし、既存チームの参戦権を購入する場合、これらの手続きは不要とされる。 他のレースカテゴリと違い、新規参入を規制している背景には、競技レベルを高水準に維持するという名目がある。1980年代末から1990年代前半にかけてチーム数が急増した際、チーム体制が脆弱なためレースを欠場したり、短期間で撤退するなどの事例が相次いだことから、このような基準が導入された。コスト削減や競争の活性化といった面から、カスタマーシャシーやサードカーの使用解禁が議論されてきたが、チーム間の勢力図に影響するため合意に至っていない。
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