エンジンの左右と前後の方向規則
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/30 06:36 UTC 版)
「点火順序」の記事における「エンジンの左右と前後の方向規則」の解説
自動車の各部品の方向について考察すると、日本車の場合運転席が右側に配置されている。エンジンの左右方向はフロントエンジンの場合、運転席のドライバーから見て右手方向のシリンダーが右側シリンダー(車体正面のボンネットから覗き込んだ場合、左側が「右側シリンダー」となる)として解釈されることが多い。 エンジンの前後方向について考察すると、ほとんどの後輪駆動車ではエンジンは車体に対して縦に取り付けられている。こうしたエンジンは前部にはオルタネータやウォーターポンプ、プーリーなどの補機類が設けられており、後部にはフライホイールやトランスミッションが接続される。この場合車の前側のシリンダーがそのままエンジンの前側シリンダーを示すことになり、最前列のシリンダーを1番として順番に番号が振られていく。 エンジンが車体に対して横に置かれる前輪駆動車では、通常は車体の右側のシリンダーがエンジンの前側シリンダーを示すことになり、最右翼のシリンダーから順番に番号が振られていくが、例外としてホンダの前輪駆動車のように車体の左側のシリンダーをエンジンの前側シリンダーとして数えるものも存在する。 前輪駆動車でありながら縦置きエンジンのレイアウトを採る場合には、殆どの場合後輪駆動車と同じく車体の前側のシリンダーをエンジンの前側シリンダーとして数えるが、サーブ、ルノー、シトロエンなどではキャビンとエンジンルームを隔てるバルクヘッド側をエンジンの前側シリンダーとして番号が振り分けられる事がある。このような方向規則は古くはシトロエン・トラクシオン・アバンから始まっているが、近年では少数派である。
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