ウェスタン馬術
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 04:30 UTC 版)
未開拓の新大陸(西部開拓時代)で長距離の騎乗を行うことを目的とした、カウボーイ乗馬に端を発する馬術である。服装も、カウボーイハット(Cowboy hat)、バックル(belt buckle)、ジーンズ...とウェスタンファッションが正装である。 長時間座っても疲れない堅牢な鞍(サドル)を使用し、手綱はルーズレインと呼ばれ、馬が自由に首を動かしバランスをとりやすい様ゆるませ、ハミに直接プレッシャーを掛けるのではなく、手綱(レイン)を馬の首に触れてコントロールする乗り方が特徴。これは、カッティング競技などで必要な馬の反射神経を最大限に活用させるための工夫でもある。 ウェスタン乗馬用の鞍。右は腹帯 カウボーイの仕事から発生した馬術である。ウエスタンホースマンシップ 、 レイニング 、 バレルレーシング 、 カッティングなどの競技も存在する。ロデオ競技にその技術が使われてはいるが、ロデオ競技とは別物である。 一般的に、ウェスタンにおいては片手手綱での騎乗も特長のひとつとされているが、これは利き手を作業のためにあけておくために必要な高等技術であり、上級競技以外の競技や基礎練習などでは、両手手綱が基本となる。日本でそういわれているが、ブリティッシュでも、ポロ、儀典などの科目においては、片手手綱が必須である。多くの場合、片手で4本の手綱を繰る。 また、ブリティッシュ馬術における軽速歩が無いといわれることもあるが、日本でそういわれているだけのことで、Posting Trotといわれる乗り方がある。ただ、Posting Trotはブリティッシュの用語である上、ブリティッシュでもこの歩法はかなり最近用いられるようになったものである。それ以前には存在しないし、伝統的なスパニッシュ馬術などにも存在しない。
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