ウィリアム・クリスティとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 人名 > 学者・研究者 > 天文学者 > 天文学者 > ウィリアム・クリスティの意味・解説 

ウィリアム・クリスティ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/31 23:37 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
ウィリアム・リンカーン・クリスティ
基本情報
生誕 (1944-12-19) 1944年12月19日
出身地 アメリカ合衆国ニューヨーク州バッファロー
学歴 イェール大学
ジャンル クラシック音楽
職業 チェンバロ奏者、指揮者
担当楽器 チェンバロ

ウィリアム・リンカーン・クリスティ(William Lincoln Christie, 1944年12月19日 - )は、アメリカ合衆国出身のチェンバロ奏者、指揮者

人物・業績

ニューヨーク州バッファロー生まれ。建築家[1]の息子である彼は、13歳から18歳まで母親の指揮する声楽の小アンサンブルに参加していた[1]。両親にピアノと歌を習わせてもらっていたが、祖母の影響でフランスのバロック音楽フランス語版に興味を持つようになった。きっかけはフランソワ・クープラン[1]のオルガン作品のディスクだった。また、幼少期には両親と一緒にヨーロッパ諸国を旅行したこともある[1]。当初ウィリアムは医者になろうと考えていた。しかし、次第に美術に惹かれていき、1962年ハーバード大学に入学して美術史を修めた後、1966年に卒業した[1]。一方でチェンバロに情熱を燃やした。ウィリアム・クリスティはイェール大学で勉強を続け、1966年から1970年にかけてラルフ・カークパトリックにこの楽器を師事[1]ケネス・ギルバートがそれに続いた。ベトナム戦争のために陸軍に入隊する事なく、1968年[1]には予備役の訓練プログラムに参加しなければならなかった。ダートマス大学で教鞭をとる事になったが、1970年5月4日ケント州立大学銃撃事件で状況は一変した。ユネスコ音楽大使ジョン・エバーツの推薦でアメリカを離れ、BBC交響楽団に入団[1]1970年代に活動拠点をヨーロッパに移した。ルネ・ヤーコプスのコンチェルト・ヴォーカレのコンティヌオ奏者を務めた。1979年にはフランスで創設した声楽・器楽アンサンブル レザール・フロリサンを率い、それまで上演機会の無かったフランスのバロック・オペラを優れた演奏で復活させた。 ヘンデルモーツァルトもレパートリーに含まれている。

教育活動

1982年から1995年までパリ音楽院の教授を務め、マスタークラスやアカデミーに参加するなど、教育の分野でも積極的な役割を果たしている。2002年には、カーンに若手歌手のための2年に一度のアカデミー「Jardin des Voixフランス語版」を創設した[2]2007年からはジュリアード音楽院と提携し、古楽器演奏のマスタークラスを提供している[3]

レパートリー

クリスティは、グループの中核となるフランス音楽のレパートリーから幅を広げ、ヘンリー・パーセルジョージ・フレデリック・ヘンデルヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトを演奏している。グラインドボーン音楽祭の客演指揮者を務め、チューリッヒ歌劇場リヨン国立オペラでも公演を行っている。また、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団など、現代アンサンブルとの演奏も指揮している[4]

録音・音楽について

フランスエラートハルモニア・ムンディなどのレーベルに録音多数。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d e f g h Le Figaro, le 29 novembre 2014, p. 30, Les jardins secrets de William Christie
  2. ^ Amanda Holloway (2005年3月15日). “A Baroque Boot Camp For Singers With a Gift”. The New York Times. https://query.nytimes.com/gst/fullpage.html?res=990CE6DC123CF936A25750C0A9639C8B63&sec=&spon=&pagewanted=all 2009年12月26日閲覧。 
  3. ^ Weisman, Wendy (November 2007). “Christie to Launch 2-Part Residency at Juilliard”. The Juilliard Journal Online XXII (3). http://www.juilliard.edu/journal/2007-2008/0711/articles/0711_Christie.html 2009年12月19日閲覧。. 
  4. ^ Martin Kettle (2002年4月5日). “Up the revolution”. The Guardian. https://www.theguardian.com/lifeandstyle/2002/apr/05/shopping.artsfeatures1 2007年3月24日閲覧。 




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ウィリアム・クリスティ」の関連用語

ウィリアム・クリスティのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ウィリアム・クリスティのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのウィリアム・クリスティ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS