インド・パキスタン分離独立に関するマウドゥーディーの見解
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/03 04:01 UTC 版)
「ジャマーアテ・イスラーミー」の記事における「インド・パキスタン分離独立に関するマウドゥーディーの見解」の解説
マウドゥーディーはイギリスからの独立という点で両者と見解が一致していたが、ムスリム多数派地域での国家建設や統一インドにおける複合民族主義に反対していた。彼は分離独立がもたらす国境という一時的な境界によって、インド・ムスリムが分離されることを危惧し、インド分割はイスラームにおけるウンマの教義に反すると主張した。これは後のバングラデシュ独立戦争において、ジャマーアテ・イスラーミーが東パキスタンの分離独立に反対し、西パキスタンに加担する根拠となっている。彼によれば、ムスリムは自らの社会的・経済的利益を高めるために活動する多くの集団の中の一つの宗教的・共同体的な集団ではなく、「原則と理論に基づいた」集団/イデオロギーであり、「明確に定義されたイデオロギー、単一の指導者への忠誠、服従、そして規律」を持つ「正しい」党(またはコミュニティ)のみがインド全体をダール・アル=イスラームに変えることができ、それはファシストや共産主義者とは異なり、いったん権力を握れば、神の命令に基づいているイデオロギーによって構成されたイスラーム国家は圧迫や専制ではなく、全ての人に公正で慈悲深いものとなるとし考えていた。
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