インターフェロン
【概要】 体内で抗ウイルス作用をもつ物質の総称。大きくα、β、γ型に分けられ細かくは合計20種類以上ある。インターフェロンにより細胞内に2',5'オリゴアデニル酸合成酵素(2-5AS)というものが誘導され、不活型RNaseを活性化してmRNAを壊すことにより、ウイルスの蛋白合成を阻害する。
【詳しく】 インターフェロンには抗ウイルス作用、抗腫瘍作用、免疫増強作用があるので注目されている。悪性腫瘍の中では慢性骨髄性白血病とカポジ肉腫以外ではめざましくない。慢性C型肝炎に対するインターフェロン治療の著効率(ウイルスの消失)は30%程度であるが、ウイルスが消えない例でも肝機能が正常化するし肝臓癌の発生が抑制されるようである。ウイルス量、遺伝子型、肝組織の線維化の程度により治療効果が影響される。B型肝炎の治療効果はC型よりも劣る。
【副作用】 副作用は多彩で、発熱、筋肉痛、全身倦怠感、食欲不振などのインフルエンザ様症状はほとんど必発であり、白血球や血小板数の減少も高頻度に見られる。その他に間質性肺炎、重篤なうつ状態もあり、副作用に関する正確な知識が必要である。
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