イチローの「30年発言」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 20:09 UTC 版)
「2006 ワールド・ベースボール・クラシック」の記事における「イチローの「30年発言」」の解説
日本チームのキャプテン的存在であるイチローが1次リーグ前の公式会見で「対戦した相手が、向こう30年は日本には手は出せないな、という感じで勝ちたいと思う」という発言をした。これは別に特定の国を意識したわけではなく、大会数か月前から今大会に並々ならぬ情熱を見せていたイチローがその自信の程を冗談交じりで発言したものであるが、このことが韓国のマスコミにより「(韓国は)30年間日本に勝てない」という風に言ったと報道されたため、韓国のファン達に「挑発的な発言」ととられ(韓国の監督も準決勝終了後の記者会見でそのことを認める発言をした)、その後3回行われた日本対韓国戦で韓国応援団のイチローに対する激しいブーイングや韓国選手が日本選手を挑発するような行動が再三出現した(その例として準決勝における鄭成勲(現代)のイチローへのボール放り投げ事件、金炳賢による小笠原道大へのデッドボールなど)。 対韓国第2戦敗退後、ベンチで大声を出し、その後のインタビューで「僕の野球人生最大の屈辱」という彼の発言も、同じ相手に2度負けたことや全力を尽くしたにも係わらず準決勝進出が絶望的になったことが主因だった訳だが、これが前記の誤報もあり「韓国に対して2度も負けたのが人生最大の屈辱」と発言したと韓国ファンに取られて対日感情に拍車をかけ、3度目の対戦となる準決勝前の韓国のスポーツ新聞では「(日本を)30年間泣かせてやる」という見出しが出るほど波紋を呼んだ。しかし、準決勝の結果は日本が勝つという韓国にとっては皮肉な結果となってしまった。
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