イスラーム圏内における見解
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/06 04:27 UTC 版)
「ムスハフ解釈本」の記事における「イスラーム圏内における見解」の解説
メディナ時代の10年間において、イスラーム信者は、自分の周りに何か問題が起きると、それをムハンマドに相談することができた。そして、ムハンマドに相談するだけで、神様の方からそれに関する「啓示」が下されたとされる。その場合、信者は、別に改めて神にお伺いを立てなくても良かったと言われている。そして、そのお告げが、信者の問題に対する答えに該当していた、という現象が起きていた場合があったとされる。そのため、ムハンマドが生きていた間は、彼が生きた法典としての立場にあった。その後、神の啓示で、「何か問題があればムハンマドに聞け」という啓示があった。この啓示は、ムハンマドを立法者としての立場に立たせ、彼を王として決定づける方向に進んだ。 神の啓示の中には、「彼は最後の預言者である」とする言葉があり、彼が死んでしまうと、神の直接の啓示はもうない、という事態になってしまった。ムスハフが、絶対的聖典であり、否定することができないとされる理由とは、そのあとの人間の歴史において、神の預言者と、神の啓示は、もうないと信じられているためである。
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