イスラムガラスの技法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/04/13 21:56 UTC 版)
「イスラムガラス」の記事における「イスラムガラスの技法」の解説
詳細はラスター法参照 ラスター法はイスラムガラスの特徴の一つである。イスラムガラスのラスター法では、金属微粉末を酢などの酸に溶解させて作成した金属酸化物の溶液をガラスに塗布し焼結することで、ガラス表面に美しい金属光沢をつくる。ただし、イスラムガラスのラスター法の技法については詳しくは分かっておらず、正確な過程には疑念の余地かある。主に金属微粒子として使用された物質には、無色ラスターについてはSn・Pb・Znであり、有色ラスターにはAu・Ag・Cuなどがある。例として、有色ラスターのうち赤色を呈するAuについては溶液を作成するためには強酸である王水が必要であり、ラスター法によるイスラムガラスの製造過程からイスラーム世界では王水が発明され実用化されていたことを伺わせる。ラスター法以外の主な技法として、12世紀頃から用いられるようになったエナメル彩と金彩などがある。
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