イスラエルでの扱い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/27 15:40 UTC 版)
「パレスチナの旗」の記事における「イスラエルでの扱い」の解説
1967年、イスラエル政府はパレスチナの旗の掲揚を禁じた。1980年の法律では政治的意義をもつ作品の制作を禁じたが、汎アラブ色の4色を組み合わせた作品の制作も禁じており、こうした美術作品の制作を行ったパレスチナ人が逮捕されることもあった。 イスラエルの世論では、ウリ・アブネリが代表を務める平和団体グッシュ・シャローム(Gush Shalom, イスラエル平和連合)が使用しているような、イスラエルの国旗とパレスチナの旗を組み合わせた平和運動の旗にも、この規定が適用されるべきかどうかが、長らく議論となっている。 1993年のオスロ合意以来、イスラエル政府とパレスチナ自治政府の公的な関係の場ではパレスチナの旗が掲げられ、禁止の規定は適用されないようになった。軍事・政治での式典などでは双方の旗が掲げられることは普通となっており、ガザ地区およびヨルダン川西岸では自治政府がパレスチナの旗を掲げている。しかし東エルサレムでは、パレスチナ旗などパレスチナのこの地への主権主張に関わるシンボルの使用は禁じられており、イスラエルのアラブ系国民がパレスチナの旗を用いてデモをする際にも激しい反発がイスラエルの世論から上がっている。
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