イギリスのその他の地域
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/17 01:39 UTC 版)
「ウェールズ語」の記事における「イギリスのその他の地域」の解説
ウェールズ語を話すコミュニティは、イングランド国境を越えて近代にまでよく存続した。アーケンンフィールド(英語版)はエリザベス1世の時代にはまだ十分ウェールズ語が話されていた。ヘレフォード司教(英語版)は、その他4人のウェールズ人司教と共に、聖書と聖公会祈祷書のウェールズ語への翻訳の責任を負った。この地域では19世紀の前半にはまだウェールズ語が一般的に話されており、教区委員の案内は1860年ごろまでウェールズ語と英語の両方で掲示されていた。1880年代にアレクサンダー・ジョン・エリスはシュロップシャーのごく一部でまだウェールズ語が話されていたこと、「ケルティック・ボーダー」がサンアマネッハ(英語版)からオズウェストリー(英語版)、チャーク(英語版)へと走っていることを確認した。 ウェールズ以外のイギリスのウェールズ語話者の数は統計目的のために数えられことはない。1993年、ウェールズ語テレビチャンネルS4Cがウェールズ語を話すか理解する人の数の調査結果を発表した。この調査では、イングランド以外に居住するウェールズ語話者がおよそ13万3000人存在し、そのうちおよそ5万人がグレーター・ロンドン地方にいると推計された。ウェールズ語評議会(英語版)は、国家統計局の長期的調査の分析に基づいて、ウェールズ語話者はイングランドに11万人、スコットランドと北アイルランドに1,000人いると推計した。 2011年のイギリス国勢調査では、イングランドの8,248人が「あなたの主な言語は何ですか?」という質問にウェールズ語と回答した。国家統計局は続いて、「主な言語」の定義が「第一または優先言語」であること(しかしこの文言は国勢調査の質問票それ自身には書かれていなかった)など、国勢調査の結果公開の支援のための用語集を公表した。イングランドにおいてウェールズ語を主な言語と回答した人のほとんどは、リヴァプールの中央選挙区(英語版)とグリーンバンク(英語版)選挙区、オズウェストリー南選挙区であった。オズウェストリー南(1.15%)、オズウェストリー東(0.86%)、およびセント・オズワルド(0.71%)選挙区が、ウェールズ語を主な言語と回答した住民の割合が最も高かった。国勢調査では、イングランドの3,528選挙区(全体の46%)に少くとも1人のウェールズ語を主な言語とする住民がいることも明らかにされた。イングランドのリージョンの観点からは、ノース・ウェスト・イングランド(1,945人)、グレーター・ロンドン(1,310人)、ウェスト・ミッドランズ(1,265人)がウェールズ語を主な言語と回答した人数が最も多かった。 2011年の国勢調査では、スコットランドの3歳以上の1,189人がウェールズ語を(英語以外に)家庭で使用していると回答した。
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