イカルス (小惑星)とは? わかりやすく解説

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イカルス (小惑星)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/25 13:44 UTC 版)

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イカルス
1566 Icarus
イカルスの軌道
仮符号・別名 1949 MA
分類 地球近傍小惑星
(PHA)
軌道の種類 アポロ群
水星横断
金星横断
火星横断
発見
発見日 1949年6月27日
発見者 W. バーデ
軌道要素と性質
元期:2012年9月30日 (JD 2,456,200.5)
軌道長半径 (a) 1.078 AU
近日点距離 (q) 0.187 AU
遠日点距離 (Q) 1.969 AU
離心率 (e) 0.827
公転周期 (P) 1.12 年
軌道傾斜角 (i) 22.83
近日点引数 (ω) 31.35 度
昇交点黄経 (Ω) 88.03 度
平均近点角 (M) 246.56 度
物理的性質
直径 1.0 km
質量 2.9 ×1012 kg
平均密度 2.0? g/cm3
表面重力 0.00039 m/s2
脱出速度 0.00074 km/s
自転周期 2.273 時間
スペクトル分類 U
絶対等級 (H) 16.9
アルベド(反射能) 0.51
表面温度 ~242 K
色指数 (B-V) 0.774
色指数 (U-B) 0.520
Template (ノート 解説) ■Project

イカルス[1] (1566 Icarus) は、地球近傍小惑星の一つであり、アポロ群に属する小惑星である。1949年ドイツ出身の天文学者ウォルター・バーデによってパロマー天文台で発見された。

イカルスの特徴として、近日点では水星よりも太陽に近づくことが挙げられる。イカルスという名はこの特徴のために付けられたものである。ギリシア神話に登場するイーカロス (Ikaros) は、父ダイダロスと共に鳥の羽をで固めて翼を作り、それで空を飛んだが、調子に乗って太陽に近づきすぎ、蝋が溶けて翼が分解したため墜落死した。一方、遠日点は火星軌道の外側にあり、かなりの長楕円軌道を描いていることになる。

イカルスは9年、19年、または28年の間隔で6月に地球の近くを通り過ぎ、最後に接近したのは2015年6月16日であり、地球から0.05383 au (8,053,000 km) ほどの距離を通過している。それ以前は1996年6月11日のことで、月の軌道のほぼ40倍の0.10119 AU (15,138,000 km) の距離を通過している。次回の接近は2043年6月13日であり、地球から0.0586 AU (8,770,000 km) の距離まで接近すると予想されている。また、地球に640万 kmまで近づくこともしばしばあり、1968年6月14日には0.042482 au (6,355,200 km) ほどまで接近した[2]

イカルスの登場する作品

出典

  1. ^ 『オックスフォード天文学辞典』朝倉書店、初版第1刷、21頁。ISBN 4-254-15017-2
  2. ^ JPL Close-Approach Data: 1566 Icarus (1949 MA)”. 2017年9月21日閲覧。 (2015-07-31 last obs.)

関連項目

外部リンク


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