イオニア式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/15 06:36 UTC 版)
イオニア式は1から9まで異なる文字を用意し、各桁においてもこれと同じ方法で異なる文字を当てはめる(例えば10, 20, 30, 40… 100, 200, 300, 400…といったように)。これを組み合わせて数字を表すもので、アッティカ式より短くてすみ、現代ギリシアでも用いられている。イオニア式は通常のギリシア文字を用いるが、数字であることを示すため、'(アポストロフィー)を末尾に付けて表記する。 使用する文字としては、現在の標準のギリシア文字24文字のほかに、現在では使われなくなった3文字を6・90・900に用いている。例として325は、イオニア式ではτκε'と表記される。 この方法では3桁までしか表記できないため、1000~9999(4桁)の表記は先頭に,(コンマ)を用い(例として4321は、イオニア式では,δτκα'となる)、10000以上(5桁以上)はαΜを先頭につけて2倍、3倍になるような倍数表記と4桁以下の部分の組み合わせで表記する(例として88888は、イオニア式ではαΜη', ,ηωπη'となる)。ただし、現代では通常は4桁以上は算用数字を用いることになる。
※この「イオニア式」の解説は、「ギリシアの数字」の解説の一部です。
「イオニア式」を含む「ギリシアの数字」の記事については、「ギリシアの数字」の概要を参照ください。
Weblioに収録されているすべての辞書からイオニア式を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。

- イオニア式のページへのリンク