イェニセイ-2
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/24 20:41 UTC 版)
ルナ3号に搭載された「イェニセイ-2」と呼ばれる撮影システムは、フィルムカメラ、自動現像装置、スキャナから成り立っていた。 カメラは焦点距離200mmF値5.6と、500mm F9.5の2種類のレンズを使い分けることができた。200mmのレンズは月の全体像を撮影するのに適しており、500mmレンズは一部地域のクローズアップに適していた。カメラは探査機本体に固体されたため、撮影方向を変えるために探査機全体の姿勢を制御する必要があった。センサーが月光を感知すると本体上端にあるカメラカバーが開き、自動で撮影を始める仕組みだった。 撮影結果は40フレームの35mmフィルムに記録され、撮影終了後に自動現像装置に送られた。現像後のフィルムは地上からの指令を受けてスキャナで読み取られ、地球に電送された。
※この「イェニセイ-2」の解説は、「ルナ3号」の解説の一部です。
「イェニセイ-2」を含む「ルナ3号」の記事については、「ルナ3号」の概要を参照ください。
- イェニセイ-2のページへのリンク