アルコ_(フィンランド)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > アルコ_(フィンランド)の意味・解説 

アルコ (フィンランド)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/27 08:46 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
アルコ
Alko Inc
国営企業(en)
業種 酒類販売
設立 1932年
本社
主要人物
Leena Laitinen (CEO)
製品 酒類
売上高 11億7,480万ユーロ (2017年)
従業員数
2,401 人(2017年)
ウェブサイト www.alko.fi

アルコフィンランド語: Alko)はフィンランド酒類専売の国営企業。フィンランド国内ではアルコール度数5.5%以上のビール、(ブドウ園での提供を除く)ワイン蒸留酒の販売はアルコ以外では許可されていない[1]。こういったアルコール飲料は、販売免許を取得したレストランバーでは店内で飲むために提供はされているが、持ち帰るための小売りをしているのはアルコのみである。アルコではアルコール度数が5.5%未満のアルコール飲料、ノンアルコールの飲料販売も法律で定められているが、実際にはそういった低アルコールビールやノンアルコール飲料などの在庫は非常に少ない。また、アルコール飲料の販売にあたっては、購入客は18歳以上であることが法律で定められており、18歳未満の人間がアルコでアルコール飲料を購入することはできない。

歴史

1919年から1932年にかけて、フィンランドでは禁酒令が施行され、アルコール飲料の流通と販売が禁止された[2]。禁酒令は国民投票を受けて1932年にフィンランド政府によって解除されるが、同時に国営企業としてOy Alkoholiliike Abが設立された。

1932年4月5日には、最初のストアが開店している[3]

1939年から1940年ソビエト連邦がフィンランドに侵攻した冬戦争では、Oy Alkoholiliike Abは軍事用にモロトフカクテル(火炎瓶)を生産しており、総生産量は45万本に上る[4]

1969年にOy Alkoholiliike Abの社名をOy Alko Abに変更する。同時にフィンランド国内のアルコール販売、流通だけでなく、アルコール飲料の輸入も手掛けるようになった。

1995年にフィンランドがEUに加盟するにあたって、Oy Alko Abが輸入と販売とを独占していることが問題視され、流通を取り扱うアルコ、生産を行うPrimalco、大量販売を行うHavistraに分割され、Altia Groupとなった。

2018年1月に法改正が施行され、それまでアルコ以外の小売店で販売が許可されている酒類のアルコール度数は4.7%以下のものだったのが、5.5%の酒類までスーパーマーケットなどでの販売が許可されるようになった[5]

出典

  1. ^ Domestic Alcohol Policy - Finland - ALKO”. Concealedwines.com (2012年8月20日). 2018年11月12日閲覧。
  2. ^ 5 April 2011 - On this day in history: Prohibition ended in Finland, 1932”. The Modern Historian Blog. 2018年11月12日閲覧。
  3. ^ Finnish whisky”. Whisky Science Blog. 2018年11月12日閲覧。
  4. ^ The Molotov Cocktail: One Cocktail You Don’t Want To Drink”. War History Online.com. 2013年5月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年9月16日閲覧。
  5. ^ フィンランドで酎ハイ人気 サウナでソーセージと共に”. NIKKEI STYLE (2018年9月13日). 2018年11月12日閲覧。

外部リンク


「アルコ (フィンランド)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「アルコ_(フィンランド)」の関連用語

アルコ_(フィンランド)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



アルコ_(フィンランド)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのアルコ (フィンランド) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS