アメリカ合衆国における始球式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/16 14:59 UTC 版)
「始球式」の記事における「アメリカ合衆国における始球式」の解説
アメリカ合衆国では、試合開始前に投手役の来賓がマウンドまたはマウンド前方から捕手役に向けて1球投球する。基本的に打席に打者は立たず、内外野の守備も就かない。捕手役には試合に出場する選手(あるいは監督・コーチ)でその来賓にゆかりのある人物が務めることがある(例えば、仰木彬がマリナーズの始球式に招かれた際には愛弟子のイチローが捕手を務めた)。20世紀当初は、来賓が客席からグラウンド上の選手へボールを投げ渡す方式で行われていた。 記録に残る最古の始球式は、1892年のウェスタンリーグ開幕試合でのウィリアム・マッキンリー(当時オハイオ州知事、後のアメリカ合衆国第25代大統領)による始球式である。メジャーリーグベースボール(MLB)では、アメリカ合衆国第27代大統領のウィリアム・タフトが、1910年にワシントンD.C.の地元球団『ワシントン・セネタース』の開幕式で行ったのが最初である。これは、当時太りすぎのタフトを見かねた側近が、タフトに運動をさせようとして思いついたことがきっかけと言われている。これ以降歴代の大統領が、ワシントンを本拠地とするMLB球団の開幕戦で始球式を行うことが恒例行事となった。
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