アメリカの原理主義者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/12 00:50 UTC 版)
「キリスト教原理主義」の記事における「アメリカの原理主義者」の解説
アメリカのキリスト教原理主義の主張は、非常にわかりやすい。反同性愛、反中絶、反進化論、天動説支持、反共主義、反イスラーム主義、反フェミニズム、人種差別、ポルノ反対、性教育反対、地球平面説支持、エクソシズム信仰、神秘主義傾倒、家庭重視、小さな政府、共和党支持などが主な主張である。信者は南部、中西部で特に多い。テレビ伝道師やメガ・チャーチで説教し、多額の寄付を集める牧師も存在する。原理主義者は、公立学校における進化の代わりに、創造主義を基盤とする仮説であるインテリジェントデザインを教えようと試みてきた。 1925年のテネシー州でのスコープス裁判や1982年のアーカンソー州での、反進化論裁判が有名である。いずれの裁判も南部の州でおこなわれた。ペンシルベニア州中部地区連邦地方裁判所は、インテリジェントデザイン(神をIDと表現)の教義をその宗教的根拠に基づいて違憲と判断した。キリスト教原理主義の政治関与が問題になってきたのは、80年代に右派で新自由主義者のロナルド・レーガンが大統領になってからである。レーガンを熱烈に支持したのは、原理主義のジェリー・ファルエル率いる「モラル・マジョリティー」(道徳多数派)と、右派学者のミルトン・フリードマンだった。
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