アマナキ・レレィ・マフィ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/09 06:58 UTC 版)
生年月日 | 1990年1月11日(35歳) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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出身地 | ![]() |
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身長 | 1.89 m (6 ft 2+1⁄2 in) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
体重 | 112 kg (17 st 9 lb) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
大学 | 花園大学 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
愛称 | NAKI、フィジカルモンスター | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ラグビーユニオンでの経歴 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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アマナキ・レレィ・マフィ(Amanaki Lelei Mafi、1990年1月11日 - )は、ラグビーユニオン選手。イングランド・プレミアシップのニューカッスル・ファルコンズに所属している。
略歴
トンガのハムラ村出身で、16人兄弟の15人目として出生[1][2][3][4]。マット・マフィは甥[5]。
5歳でラグビーを始めると、日本への留学生を多数輩出する高校トンガ・カレッジへ進む[6]。
トンガでの学生時代には、体重が90kgに満たなかった高校2年生までウィング(WTB)のポジションに就いていた。高校3年生からNo8に転向[3]。U18・U19・U20トンガ代表に選出された[3]。
2009年、日本で開催されたU20世界ラグビー選手権にU20トンガ代表として参加した際に関係者の目に留まり、2010年に京都の花園大学からの勧誘を受け進学[2][6]。
花園大学在籍時は関西学生ラグビーBリーグ(2部)でプレー[1]。同級生には、幼馴染であり、ラグビー日本代表であるアマナキ・ロトアヘアがいる。
2014年、NTTコミュニケーションズシャイニングアークス(現・NTTコミュニケーションズ シャイニングアークス東京ベイ浦安)へ加入した[7]。同年8月23日のジャパンラグビートップリーグ・ファーストステージ第1節の宗像サニックスブルース戦で、控え出場で公式戦デビューを果たした[8]。
日本国内での居住・プレー歴が連続3年以上(後述)となった2014年から、日本代表に選ばれている[2]。2014年11月の日本代表ヨーロッパ遠征で初めてメンバーに選ばれ[2] 、同13日にブカレストで開かれたルーマニア戦で、日本代表のキャップを初めて獲得した[9]。
帰国後、2014年12月7日のトップリーグセカンドステージ第2節・トヨタ自動車ヴェルブリッツ戦で左股関節を脱臼骨折[10]。全治1年6ヶ月の重症と診断された[6]。
2015年8月29日、東京ガスラグビー部との練習試合で実戦に復帰[11]。
2015年9月からのラグビーワールドカップ2015(イングランド大会)に、日本代表として出場した[12]。南アフリカ共和国戦で後半の途中から出場。試合終了間際にマフィからのパスを受けたカーン・ヘスケスがトライを決めたことによって、チームは「ブライトンの奇跡」と呼ばれる逆転勝利を収めた[13][14][15]。そのほか大会では、スコットランドとの第2戦[16] および、アメリカとの最終戦[17] でそれぞれ1トライを記録した。(詳細は「ラグビーワールドカップ2015日本対南アフリカ」を参照)
ワールドカップ後に開幕したトップリーグ2015-2016では、7試合出場、5トライを記録し、2試合連続でマン・オブ・ザ・マッチに選ばれた[18]
2016年1月下旬から4月までの4ヶ月間限定で、NTTコムに所属したまま、イングランドプレミアシップのバースに短期加入[19]。同年2月13日の対ウースター戦で、No8としてプレミアシップデビューを果たした[20]。移籍2戦目の対ワスプス戦(同月20日)では、フル出場でプレミアシップ初トライをあげた[21]。
2017年から2018年シーズンまで、NTTコムに所属したまま、トップリーグのオフシーズンにスーパーラグビーのレベルズ(オーストラリア)に所属。
レベルズ所属中の2018年7月に、ニュージーランドへの遠征中にチームメイトへの暴行容疑で現地の警察当局へ身柄を一時拘束された[22] が、後に釈放されたうえでNTTコムへ復帰。復帰後は、自宅謹慎などを経て、11月24日のトップリーグ・対サントリーサンゴリアス戦から試合への出場を再開した[23]。
2019年シーズンの途中からは、日本のスーパーラグビーチームであるサンウルブズへ加入した[24]。
2019年には、日本国内で開催されるラグビーワールドカップ2019の日本代表に選出[25]。開幕直前の9月7日に南アフリカ代表戦で右肩を痛めた[26] 影響で予選リーグ(プールA)・開幕戦(同月20日の対ロシア代表戦)の登録メンバーから外れた[27] ほか、スタメンに起用された第2戦(対アイルランド代表戦)で肋軟骨を痛めて途中交代を余儀なくされた[28] ため、プール戦は全4試合中2試合の出場にとどまった。決勝トーナメント準々決勝(南アフリカ戦)には控えで出場した。同月、京都市に縁のあるチームメイト(田中史朗、北出卓也、坂手淳史、松田力也)と共に同市から「京都市スポーツ栄誉賞」を授与された[29]。
2021年、トップリーグ開幕後の3月に、NTTコムからキヤノンイーグルス(現・横浜キヤノンイーグルス)へ移籍した[30]。
2025年5月、横浜キヤノンイーグルスを退団[31]。
2025年8月8日、イングランドプレミアシップのニューカッスル・ファルコンズへの加入を発表。契約期間は2025-26シーズンの1年間[32]。
関連項目
脚注
- ^ a b マフィ、だまされた…から成長して「花園大に感謝」(『日刊スポーツ』2015年10月2日付記事)
- ^ a b c d マフィ日本代表 トンガ代表断る(『日刊スポーツ』2014年10月15日)
- ^ NTT Com ラグビー部(アマナキ・レレィ・マフィ選手 | 選手・スタッフ紹介)(2019年3月1日閲覧)
- ^ JSPORTS アマナキ・レレィ・マフィ . JSPORTS. 2018年1月7日閲覧。
- ^ a b c 日本ラグビーの歴史を変えた桜の戦士たち 選手たちが自ら明かす激闘の舞台裏 ISBN 978-4-408-45590-7
- ^ 2014年度 新入団選手のお知らせ
- ^ リーグ戦 第1節 NTTコミュニケーションズシャイニングアークス vs 宗像サニックスブルース
- ^ 日本代表「リポビタンDツアー2014」vsルーマニア代表 試合登録メンバー
- ^ 2人の屈強なラガーマンの大怪我 マフィと遠藤
- ^ マフィ上々の復帰 ファーストタッチ2人吹き飛ばす(『日刊スポーツ』2015年8月29日付記事)
- ^ 日本代表「ラグビーワールドカップ2015」最終登録メンバー
- ^ “南アフリカ撃破の衝撃 15年ラグビーW杯、「スポーツ史に残る番狂わせ」を回顧する:時事ドットコム”. 時事ドットコム. 2025年5月23日閲覧。
- ^ rugby2011 (2015年9月20日). “ブライトンに響いたジャパンコール 優勝候補の南アにロスタイム逆転勝利! - ラグビーリパブリック”. 2025年5月23日閲覧。
- ^ “ラグビーファンなら必見の名勝負 日本代表が南アフリカを倒した世紀の番狂わせ「ブライトンの衝撃」を見よ。”. news.jsports.co.jp. 2025年5月23日閲覧。
- ^ 日本が10-45でスコットランドに大敗し1勝1敗(『日刊スポーツ』2015年9月24日付記事)
- ^ リーチ・マイケル主将「19年に向けて努力する」(『日刊スポーツ』2015年10月12日付記事)
- ^ 【ラグビー】NTTコム、初の開幕3連勝 日本代表マフィがMOM(『スポーツ報知』2015年11月29日付記事)
- ^ W杯日本代表・マフィ、英チームと契約「新たな冒険楽しみ」(『サンケイスポーツ』2015年11月29日付記事)
- ^ マフィが英デビュー バースに期限付き移籍(『日刊スポーツ』2016年2月14日付記事)
- ^ マフィ、終盤にトライ イングランド・リーグ(『日刊スポーツ』2016年2月21日付記事)
- ^ ラグビー日本代表マフィを逮捕、チームメートに対して暴行(『AFP BB NEWS』2018年7月15日付記事)
- ^ マフィが試合復帰「心配かけてすみません」騒動謝罪(『日刊スポーツ』2018年11月24日付記事)
- ^ マフィがサンウルブズ加入! スーパーラグビーの舞台に復帰へ(『RUGBY REPUBLIC』2019年3月10日付記事)
- ^ 日本代表「ラグビーワールドカップ2019」最終登録メンバーのお知らせ . 日本ラグビーフットボール協会(2019年8月29日). 2019年9月8日閲覧。
- ^ 福岡がマフィが痛すぎる負傷後退…ジョセフHC、右肩痛めたマフィの復帰は「1週間から2週間」(『スポーツニッポン』2019年9月7日付記事)
- ^ ラグビー日本代表 負傷で開幕戦メンバー外、マフィ&福岡が次戦同時復帰も!(『スポーツニッポン』2019年9月7日付記事)
- ^ 藤井強化委、負傷したマフィとトゥポウの現状説明(『日刊スポーツ』2019年9月29日付記事)
- ^ ラグビーW杯日本代表メンバー、京都ゆかり5人に市スポーツ栄誉賞(『京都新聞』2019年10月23日付記事)
- ^ キヤノンイーグルス 入団選手のお知らせ . キヤノンイーグルス公式サイト(2021年3月22日). 2021年3月22日閲覧。
- ^ 一般社団法人ジャパンラグビーリーグワン. “横浜キヤノンイーグルス、退団選手・スタッフのお知らせ | 【公式】ジャパンラグビー リーグワン ニュース”. 【公式】NTTジャパンラグビー リーグワン. 2025年5月23日閲覧。
- ^ 編集ラグリパ編集部 (2025年8月8日). “元日本代表アマナキ・レレイ・マフィ、イングランドのニューカッスル・ファルコンズへ移籍決定。 - ラグビーリパブリック”. 2025年8月9日閲覧。
外部リンク
- アマナキ・レレィ・マフィ - RUGBY DATABASE
- アマナキ・レレィ・マフィ (@naki_mafi) - X(旧Twitter)
- Amanaki Mafi (@naki_mafi) - Instagram
- Amanaki Mafi Rugby Union
- ラグビーワールドカップ2015日本代表 アマナキ・レレイ・マフィ
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