アマナキ・レレィ・マフィとは? わかりやすく解説

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アマナキ・レレィ・マフィ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/09 06:58 UTC 版)

アマナキ・レレィ・マフィ
生年月日 (1990-01-11) 1990年1月11日(35歳)
出身地 トンガ ハムラ村
身長 1.89 m (6 ft 2+12 in)
体重 112 kg (17 st 9 lb)
大学 花園大学
愛称 NAKI、フィジカルモンスター
ラグビーユニオンでの経歴
ポジション ナンバーエイト
在籍チーム ニューカッスル・ファルコンズ
アマチュア経歴
チーム 出場 (得点)
2010-2014 花園大学 ()
シニア経歴
チーム 出場 (得点)
2014-2021 NTTコミュニケーションズ 53 (90)
2016 バース 7 (20)
2021-2025 横浜キヤノンイーグルス 53 (100)
2025- ニューカッスル・ファルコンズ ()
更新日:  2025年8月8日
スーパーラグビー
チーム 出場 (得点)
2017-2018 レベルズ 31 (35)
2019 サンウルブズ 3 (0)
更新日:  2019年5月25日
代表
チーム 出場 (得点)
2009  U20トンガ 2 (0)
2014-  日本 29 (45)
更新日:  2021年7月3日

アマナキ・レレィ・マフィAmanaki Lelei Mafi1990年1月11日 - )は、ラグビーユニオン選手。イングランドプレミアシップニューカッスル・ファルコンズに所属している。

略歴

トンガのハムラ村出身で、16人兄弟の15人目として出生[1][2][3][4]マット・マフィは甥[5]

5歳でラグビーを始めると、日本への留学生を多数輩出する高校トンガ・カレッジへ進む[6]

トンガでの学生時代には、体重が90kgに満たなかった高校2年生までウィング(WTB)のポジションに就いていた。高校3年生からNo8に転向[3]。U18・U19・U20トンガ代表に選出された[3]

2009年、日本で開催されたU20世界ラグビー選手権にU20トンガ代表として参加した際に関係者の目に留まり、2010年に京都の花園大学からの勧誘を受け進学[2][6]

花園大学在籍時は関西学生ラグビーBリーグ(2部)でプレー[1]。同級生には、幼馴染であり、ラグビー日本代表であるアマナキ・ロトアヘアがいる。

2014年NTTコミュニケーションズシャイニングアークス(現・NTTコミュニケーションズ シャイニングアークス東京ベイ浦安)へ加入した[7]。同年8月23日ジャパンラグビートップリーグ・ファーストステージ第1節の宗像サニックスブルース戦で、控え出場で公式戦デビューを果たした[8]

日本国内での居住・プレー歴が連続3年以上(後述)となった2014年から、日本代表に選ばれている[2]。2014年11月の日本代表ヨーロッパ遠征で初めてメンバーに選ばれ[2] 、同13日にブカレストで開かれたルーマニア戦で、日本代表のキャップを初めて獲得した[9]

帰国後、2014年12月7日のトップリーグセカンドステージ第2節・トヨタ自動車ヴェルブリッツ戦で左股関節を脱臼骨折[10]。全治1年6ヶ月の重症と診断された[6]

2015年8月29日、東京ガスラグビー部との練習試合で実戦に復帰[11]

2015年9月からのラグビーワールドカップ2015(イングランド大会)に、日本代表として出場した[12]南アフリカ共和国戦で後半の途中から出場。試合終了間際にマフィからのパスを受けたカーン・ヘスケストライを決めたことによって、チームは「ブライトンの奇跡」と呼ばれる逆転勝利を収めた[13][14][15]。そのほか大会では、スコットランドとの第2戦[16] および、アメリカとの最終戦[17] でそれぞれ1トライを記録した。(詳細は「ラグビーワールドカップ2015日本対南アフリカ」を参照)

ワールドカップ後に開幕したトップリーグ2015-2016では、7試合出場、5トライを記録し、2試合連続でマン・オブ・ザ・マッチに選ばれた[18]

2016年1月下旬から4月までの4ヶ月間限定で、NTTコムに所属したまま、イングランドプレミアシップバースに短期加入[19]。同年2月13日の対ウースター戦で、No8としてプレミアシップデビューを果たした[20]。移籍2戦目の対ワスプス戦(同月20日)では、フル出場でプレミアシップ初トライをあげた[21]

2017年から2018年シーズンまで、NTTコムに所属したまま、トップリーグのオフシーズンにスーパーラグビーレベルズ(オーストラリア)に所属。

レベルズ所属中の2018年7月に、ニュージーランドへの遠征中にチームメイトへの暴行容疑で現地の警察当局へ身柄を一時拘束された[22] が、後に釈放されたうえでNTTコムへ復帰。復帰後は、自宅謹慎などを経て、11月24日のトップリーグ・対サントリーサンゴリアス戦から試合への出場を再開した[23]

2019年シーズンの途中からは、日本のスーパーラグビーチームであるサンウルブズへ加入した[24]

2019年には、日本国内で開催されるラグビーワールドカップ2019の日本代表に選出[25]。開幕直前の9月7日に南アフリカ代表戦で右肩を痛めた[26] 影響で予選リーグ(プールA)・開幕戦(同月20日の対ロシア代表戦)の登録メンバーから外れた[27] ほか、スタメンに起用された第2戦(対アイルランド代表戦)で肋軟骨を痛めて途中交代を余儀なくされた[28] ため、プール戦は全4試合中2試合の出場にとどまった。決勝トーナメント準々決勝(南アフリカ戦)には控えで出場した。同月、京都市に縁のあるチームメイト(田中史朗北出卓也坂手淳史松田力也)と共に同市から「京都市スポーツ栄誉賞」を授与された[29]

2021年、トップリーグ開幕後の3月に、NTTコムからキヤノンイーグルス(現・横浜キヤノンイーグルス)へ移籍した[30]

2025年5月、横浜キヤノンイーグルスを退団[31]

2025年8月8日、イングランドプレミアシップニューカッスル・ファルコンズへの加入を発表。契約期間は2025-26シーズンの1年間[32]

関連項目

脚注

  1. ^ a b マフィ、だまされた…から成長して「花園大に感謝」(『日刊スポーツ2015年10月2日付記事)
  2. ^ a b c d マフィ日本代表 トンガ代表断る(『日刊スポーツ』2014年10月15日
  3. ^ a b c ラグビーW杯出場へ…復活を誓うマフィ 日本代表HCから贈られたジャージ(『スポーツナビ2015年3月9日付記事)
  4. ^ NTT Com ラグビー部(アマナキ・レレィ・マフィ選手 | 選手・スタッフ紹介)(2019年3月1日閲覧)
  5. ^ JSPORTS アマナキ・レレィ・マフィ . JSPORTS. 2018年1月7日閲覧。
  6. ^ a b c 日本ラグビーの歴史を変えた桜の戦士たち 選手たちが自ら明かす激闘の舞台裏 ISBN 978-4-408-45590-7
  7. ^ 2014年度 新入団選手のお知らせ
  8. ^ リーグ戦 第1節 NTTコミュニケーションズシャイニングアークス vs 宗像サニックスブルース
  9. ^ 日本代表「リポビタンDツアー2014」vsルーマニア代表 試合登録メンバー
  10. ^ 2人の屈強なラガーマンの大怪我 マフィと遠藤
  11. ^ マフィ上々の復帰 ファーストタッチ2人吹き飛ばす(『日刊スポーツ』2015年8月29日付記事)
  12. ^ 日本代表「ラグビーワールドカップ2015」最終登録メンバー
  13. ^ 南アフリカ撃破の衝撃 15年ラグビーW杯、「スポーツ史に残る番狂わせ」を回顧する:時事ドットコム”. 時事ドットコム. 2025年5月23日閲覧。
  14. ^ rugby2011 (2015年9月20日). “ブライトンに響いたジャパンコール 優勝候補の南アにロスタイム逆転勝利! - ラグビーリパブリック”. 2025年5月23日閲覧。
  15. ^ ラグビーファンなら必見の名勝負 日本代表が南アフリカを倒した世紀の番狂わせ「ブライトンの衝撃」を見よ。”. news.jsports.co.jp. 2025年5月23日閲覧。
  16. ^ 日本が10-45でスコットランドに大敗し1勝1敗(『日刊スポーツ』2015年9月24日付記事)
  17. ^ リーチ・マイケル主将「19年に向けて努力する」(『日刊スポーツ』2015年10月12日付記事)
  18. ^ 【ラグビー】NTTコム、初の開幕3連勝 日本代表マフィがMOM(『スポーツ報知2015年11月29日付記事)
  19. ^ W杯日本代表・マフィ、英チームと契約「新たな冒険楽しみ」(『サンケイスポーツ2015年11月29日付記事)
  20. ^ マフィが英デビュー バースに期限付き移籍(『日刊スポーツ』2016年2月14日付記事)
  21. ^ マフィ、終盤にトライ イングランド・リーグ(『日刊スポーツ』2016年2月21日付記事)
  22. ^ ラグビー日本代表マフィを逮捕、チームメートに対して暴行(『AFP BB NEWS2018年7月15日付記事)
  23. ^ マフィが試合復帰「心配かけてすみません」騒動謝罪(『日刊スポーツ』2018年11月24日付記事)
  24. ^ マフィがサンウルブズ加入! スーパーラグビーの舞台に復帰へ(『RUGBY REPUBLIC』2019年3月10日付記事)
  25. ^ 日本代表「ラグビーワールドカップ2019」最終登録メンバーのお知らせ . 日本ラグビーフットボール協会(2019年8月29日). 2019年9月8日閲覧。
  26. ^ 福岡がマフィが痛すぎる負傷後退…ジョセフHC、右肩痛めたマフィの復帰は「1週間から2週間」(『スポーツニッポン』2019年9月7日付記事)
  27. ^ ラグビー日本代表 負傷で開幕戦メンバー外、マフィ&福岡が次戦同時復帰も!(『スポーツニッポン』2019年9月7日付記事)
  28. ^ 藤井強化委、負傷したマフィとトゥポウの現状説明(『日刊スポーツ』2019年9月29日付記事)
  29. ^ ラグビーW杯日本代表メンバー、京都ゆかり5人に市スポーツ栄誉賞(『京都新聞2019年10月23日付記事)
  30. ^ キヤノンイーグルス 入団選手のお知らせ . キヤノンイーグルス公式サイト(2021年3月22日). 2021年3月22日閲覧。
  31. ^ 一般社団法人ジャパンラグビーリーグワン. “横浜キヤノンイーグルス、退団選手・スタッフのお知らせ | 【公式】ジャパンラグビー リーグワン ニュース”. 【公式】NTTジャパンラグビー リーグワン. 2025年5月23日閲覧。
  32. ^ 編集ラグリパ編集部 (2025年8月8日). “元日本代表アマナキ・レレイ・マフィ、イングランドのニューカッスル・ファルコンズへ移籍決定。 - ラグビーリパブリック”. 2025年8月9日閲覧。

外部リンク




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