アプテニアとは? わかりやすく解説

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アプテニア (花蔓草)

Aptenia cordifolia

Aptenia cordifolia

Aptenia cordifolia

Aptenia cordifolia

南アフリカ原産で、緑色匍匐して広がり鮮やかな緑色多肉質密生します。和名では「はなつるくさ花蔓草)」。5月から10月ごろ、鮮やかな紅色の花を咲かせます。「まつばぎく」などと同じメセンブリアンテマム類の仲間です。暖地では、露地越冬します。
ツルナ科アプテニア属の常緑小低木で、学名Aptenia cordifolia。英名は Baby sun rose
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ベビーサンローズ

(アプテニア から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/25 11:02 UTC 版)

ベビーサンローズ
白覆輪花蔓草 M. cordifolium 'Variegata'
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
: ナデシコ目 Caryophyllales
: ハマミズナ科 Aizoaceae
亜科 : メセンブリアンセマム亜科 Mesembryanthemoideae
: メセンブリアンセマム属 Mesembryanthemum
: ベビーサンローズ
M. cordifolium
学名
Mesembryanthemum cordifolium
シノニム
  • Aptenia cordifolia (L.f.) Schwantes
  • Litocarpus cordifolius (L.f.) L.Bolus
  • Ludolfia cordifolius (L.f.) L.Bolus
  • Tetracoilanthus cordifolius (L.f.) Rappa & Cammarone
和名
ハナツルソウ(花蔓草)
英名
Baby sun-rose
Heart-leaf iceplant
Heart-leaved midday flower

ベビーサンローズ(学:Mesembryanthemum cordifolium)は、ハマミズナ科メセンブリアンセマム属に含まれる植物。和名はハナツルソウ、ハナヅルソウ(花蔓草)と言い、旧学名からアプテニアとも呼ばれる[1]。同属にはアイスプラントが含まれる。

概要

南アフリカ共和国原産の多年草で多肉質な茎葉を持つ。アメリカ西海岸、地中海沿岸、南アメリカ大陸のアンデス山脈山麓の低地に帰化している。花はハマミズナ科によく見られるキク科の花に似た頭状花序を付けるが、マツバギクやデロスペルマ属の種に比べて花はやや小ぶりであり、舌状花の数も多い。温度と日照が確保されていれば花は周年開花する(四季咲き性)。花色は桃色やピンク色がある。葉は心臓型(心形)で、多肉質で厚みがあり、ややざらつく。葉柄葉身は一体化しており、乾燥すると茶色く小さくなって萎む。葉に覆輪のが入る種は、低温環境下に置かれると、葉縁の斑が桃色に紅葉する。茎は、やや四角形で角張り地面を這う。茎の節から根を出す場合もある[2][3][4]。日本への渡来時期は不明である[1]

栽培方法

植え付けは春頃に行う。同科のマツバギクやベルゲランサスと同じく非常に剛健な性質を持ち、ほとんどの場所で成育できる。耐寒性、耐暑性にも優れ、しばしば家の花壇や樹木の下草等に利用される。ただ、一般的な多肉植物よりかは乾燥に弱く、夏は水切れで葉が萎れてしまう事もあるので水切れに気を付けて栽培を行う。花も日当たりの良い場所ではないとうまく開花しないので注意。生育期の春〜秋にかけては挿し芽で容易に繁殖が可能である[5]。7月19日の誕生花であり、花言葉には「愛情」「淡い恋心」がある[6]

名称について

属名Mesembryanthemumの由来は、Mesembria(正午)+Anthemum(花)の合成語であり、メセンブリアンセマム属の花が開花する時間帯が正午に近い時間帯である事にちなむ。種小名のcordifoliumは、Cordia(心臓)+Folia(葉)の合成語で、本種の葉の形状からきている[1][5]

利用

剛健で場所を選ばず成育できる性質からグランドカバーに利用される[1]。また、アイスプラントと同じく、本種は食べることもでき、植物体にはビタミンCカルシウムミネラルなどが豊富に含まれている。風味はシャキシャキしており若干の酸味がある。ただし、市販の苗や道ばたに自生する個体は農薬や有害物質の付着が認められる恐れがあるので、できれば自身で長らく栽培したものを食べるのが望ましい[7]

ギャラリー

出典

  1. ^ a b c d GKZ植物事典・ベビー・サン・ローズ”. gkzplant.sakura.ne.jp. 2025年2月25日閲覧。
  2. ^ ハナヅルソウ Mesembryanthemum cordifolium ハマミズナ科 Aizoaceae メセンブリアンテマム属 三河の植物観察”. mikawanoyasou.org. 2025年2月25日閲覧。
  3. ^ Mesembryanthemum cordifolium L.f. | Plants of the World Online | Kew Science” (英語). Plants of the World Online. 2025年2月25日閲覧。
  4. ^ Mesembryanthemum cordifolium L.f.” (英語). www.worldfloraonline.org. 2025年2月25日閲覧。
  5. ^ a b ベビーサンローズ|園芸植物小百科|育て方|花の写真”. flower365.jp. 2025年2月25日閲覧。
  6. ^ アプテニア(ハナツルソウ)の特徴や育て方、増やし方などの紹介”. beginners.garden. 2025年2月25日閲覧。
  7. ^ 工藤こまめ (2025年2月11日). “ベビーサンローズは食べられる?味と食感、食べ方を解説します”. 観葉植物ラボ. 2025年2月25日閲覧。



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