アブバカリ2世伝説のアフロセントリズム的解釈
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「アブバカリ2世」の記事における「アブバカリ2世伝説のアフロセントリズム的解釈」の解説
アブバカリ2世なる王の実在について、確立した科学的学問の世界で議論が続いているにもかかわらず、「アフロセントリズム」として知られる歴史研究における著名な活動家ら(Molefi Kente Asante, John G. Jackson, Ivan Van Sertima)は、この王が歴史的に確認しうる人物であって、クリストファー・コロンブスに先駆けること200年前にアメリカに到達していたと説明する。アフリカ中心主義者は、アブバカリ及び彼の冒険の実在の否定はアフリカの歴史の偉大性を否定しているに等しく、少なくとも潜在意識における「白人優越主義」の要件を満たすと言明する。これに対する批判としては、アフロセントリズムが文献と事実とデータを恣意的に取り扱い、利用しているという批判がある。すなわち、疑わしい文字史料だけでなくドグマと非歴史的な神話の創造とでもって、歴史的事実を調べるためでなく、アフリカ系アメリカ人の自意識を高く保つために使っているという。
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