アクリルガッシュ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/19 01:51 UTC 版)
アクリルガッシュは、主として耐水性を付与されたデザイン用途での絵具としての性格を念頭に作られた絵具である。固着材がいわゆる水性アクリル絵具より少ないことや、鮮やかだが耐光性のない顔料がしばしば使われていることから、耐久性、耐光性には難がある。ゲルメディウム、モデリングペーストなどを混ぜれば、極端な厚塗りも可能である。アクリル絵具は速乾性の効率的な絵の具であり、人工物としての性格が強く、デザイン以外にも多くポップで軽快なテイストのイラストなどに用いられる。ただし、削り出しなど工夫によって重厚な画風とも調和し得る。アクリルガッシュは、水分が蒸発することで塗膜が固化するので乾燥は早く、効率的に描画出来るので、美術系大学のデザイン科などの入試における平面構成やイラストレーション、建築のパースなどに用いられる。 アクリルガッシュを国内で最初に製品化したのはターナー色彩㈱(1982年)だが、それ以前にイギリスのGeorge Rowney社(現在はDaler Rowney)が1970年頃に、Acrylic Designer's Gouacheの品名で商品化していたもののほどなく廃版となった(出典:George Rowney 1970年版カタログ、ターナー色彩ウェブサイト沿革)
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