アカミタンポポとは? わかりやすく解説

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あかみ‐たんぽぽ【赤実蒲英】


アカミタンポポ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/23 08:19 UTC 版)

アカミタンポポ
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
: キク目 Asterales
: キク科 Asteraceae
亜科 : タンポポ亜科 Cichorieae
: タンポポ連 Trifolieae
亜連 : Crepidinae
: タンポポ属 Taraxacum
: アカミタンポポ T. laevigatum
学名
Taraxacum laevigatum
(Willd.) DC.
和名
赤実蒲公英
英名
Rock dandelion
Red-seed dandelion
Red-seeded dandelion
亜種

アカミタンポポ(赤実蒲公英、学名: Taraxacum laevigatum[2])は、キク科タンポポ属多年草空地などに生える雑草ヨーロッパ原産の帰化植物[3]環境省指定要注意外来生物日本の侵略的外来種ワースト100に選定されている。別名、キレハアカミタンポポ[3]

形態と生態

多年草[3]在来種のタンポポと違って、小形で、葉の切れ方が深く、外総苞片が反り返る[4]。同じ外来種セイヨウタンポポによく似ているが、果実痩果)が赤味を帯びている[3][5]。一般にやや小形で、頭花の直径は2 - 3センチメートル (cm) 、舌状花の数が少なく、重ねがやや薄い[3]。また、葉の切れ込み方が深くて裂片の間が離れる。総苞片の角状突起がやや目立つといった特徴がある[3]。ただし、現在は雑種個体がほとんどを占めるため、形態の特徴のみで種を同定するのは難しい[6]

花期は春[3]。受粉せずに種子をつくる無融合生殖によって繁殖する[7]

日本の侵略的外来種

北海道にはすでに明治期に入ったと考えられている。久内清孝 (1950) によれば、平山常太郎が1918年にアカミタンポポとよび、北海道の所産を報告していると記している[3]。本州の都市部においても、セイヨウタンポポと混生し、場所によってはアカミタンポポのほうが多いことも見られる[3]

脚注

  1. ^ Flora of North America
  2. ^ 米倉浩司; 梶田忠 (2003-). “「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)”. 2012年6月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年4月27日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i 長田武正 1976, p. 2.
  4. ^ 『新装版 野草 見分けのポイント図鑑』講談社、2014年9月5日、11頁。 
  5. ^ 岩槻秀明『街でよく見かける雑草や野草がよーくわかる本』秀和システム、2006年11月5日。ISBN 4-7980-1485-0 
  6. ^ 山野美鈴、芝池博幸、井手任「茨城県つくば市における在来タンポポ及び雑種タンポポの分布と景観構造の関連解析」『ランドスケープ研究 : 日本造園学会誌』第67巻第5号、日本造園学会、2004年3月31日、587-590頁、doi:10.5632/jila.67.587NAID 110004308157 
  7. ^ 多紀保彦(監修) 財団法人自然環境研究センター(編著)『決定版 日本の外来生物』平凡社、2008年4月21日。 ISBN 978-4-582-54241-7 

参考文献

関連項目

外部リンク



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