アウティング放送事件(2019年)
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「週末ちぐまや家族」の記事における「アウティング放送事件(2019年)」の解説
2019年11月9日の放送分において、街頭にて取材した性的少数者に対して「珍 女性のような男性」として取り上げ、そのようなテロップを挿入するなどの不適切な放送をしていたことが明らかとなった。番組取材を受けた本人は朝日新聞の取材に対し「女性として取材を受けたのに、私自身に確認せずにわざわざ男性だとさらされた。職場の同僚や取引先が放送を見たらと考えて一時は絶望的になった」と話した。総務局長の池田泰は「放送前に細心の注意を払うべき内容で、ご指摘を真摯に受け止めている。当初は女性だと思って取材をしたが、放送の可否を本人に確認すべきだったと反省している。字幕についても適切ではなかった」とした。同席していたプロデューサーについても「プロデューサー本人が取材を担当しており、チェックが抜けてしまった可能性がある」とした。また、テレビ山口は11月15日、「番組制作者がLGBTに対する理解と配慮に欠け、取材対象者に対する確認を怠ったことが原因で、会社として深く反省しております」といった謝罪文を発表した。2020年2月28日、テレビ山口は当該コーナー企画の廃止と社内処分(具体的処分は非公開)を実施した旨及び再発防止策として事前のダブルチェックを含めた制作体制の改善と専門家によるセクシャリティに関する勉強会の実施とともに、今後は番組内で性別に言及しないようにするなど、LGBTの視聴者の立場に立った配慮を行うと発表。加えて先駆的な地方公共団体や企業に倣い、社内トイレ(4か所)オールジェンダートイレに変更することや、就業規則においてもLGBTの職員に対応した規定の改定の検討を始めた、と発表した。
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