アウシュヴィッツの死亡者数について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 05:24 UTC 版)
「アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所」の記事における「アウシュヴィッツの死亡者数について」の解説
現在のアウシュヴィッツ収容所博物館および公式ページでは、1999年の研究により1944年までに強制収容されたユダヤ人は110万人であり、うち20万人は労働に供されたと書かれている。 ニュルンベルク裁判では、「アウシュヴィッツで400万人が死亡した」と認定し、オシフィエンチム博物館の碑文にも「400万人」と記載されていたが、冷戦後の1995年「150万人」に改められている。 終戦直後の1945年当時にソ連が主張した400万人という数は、当時の非ナチ化の影響を強く受けていると認識されている。同様に近年においても、新たに主張される死亡者数の多い少ないにかかわらず政治または宗教的背景に影響されていることが多い。たとえば、イスラム教徒の反ユダヤ主義者との接触が疑われる「歴史見直し研究所」は15万人という数値を掲げている。このような問題の根本には「絶対的数値が今後も得られる可能性が低く、主張することによって自己または属する集団の利益に有利に働く」という事情が挙げられる。
※この「アウシュヴィッツの死亡者数について」の解説は、「アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所」の解説の一部です。
「アウシュヴィッツの死亡者数について」を含む「アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所」の記事については、「アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所」の概要を参照ください。
- アウシュヴィッツの死亡者数についてのページへのリンク