アウゲイアースの家畜小屋
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 08:32 UTC 版)
「ヘーラクレース」の記事における「アウゲイアースの家畜小屋」の解説
エーリス王アウゲイアースは3000頭の牛を持ち、その牛小屋は30年間掃除されたことがなかった。ヘーラクレースはアウゲイアースに「1日で掃除したら、牛の10分の1をもらう」という条件を持ちかけ、アウゲイアースは承知した。ヘーラクレースはアルペイオス川とペネイオス川の2つの川の流れを強引に変え、小屋に引き込んで30年分の汚物をいっぺんに洗い流した。しかし、おかげでこの川の流れは狂ってしまい、たびたび洪水を引き起こすようになったという。 エウリュステウスは、罪滅ぼしなのに報酬を要求したとして(川の神の力を借りたため、とする説もある)これをノーカウントにしたため、さらに功業が1つ増えることとなった。また、アウゲイアースは約束を守らず、知らんぷりを決め込んだ。ヘーラクレースはこのことを忘れず、後になってアウゲイアースを攻略した。 @media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}「家畜の汚物処理」という後年使われる英雄のステレオタイプとしてのヘーラクレース像としては似つかわしくない雑業であり、単独の美術題材として用いられることが極めて少ないエピソードとして有名[要出典]。
※この「アウゲイアースの家畜小屋」の解説は、「ヘーラクレース」の解説の一部です。
「アウゲイアースの家畜小屋」を含む「ヘーラクレース」の記事については、「ヘーラクレース」の概要を参照ください。
- アウゲイアースの家畜小屋のページへのリンク