【防空網】(ぼうくうもう)
空からの攻撃からある対象(領域)を守るために必要な連携した装置・兵器。
レーダーサイト・早期警戒機・戦闘機・艦艇・地対空ミサイル・高射砲・各種対空任務を行える基地・それらを結ぶ指揮通信網などあらゆるものを指す。
満足な防空を行うには、警戒監視・ハードキル・ソフトキル、及びそれらを統合する指揮通信網が不可欠であり、どれか一つでも欠けると、その能力は大きく低下、機能不全に陥る。
例えば、湾岸戦争では開戦初期の段階でイラクの防空網はほぼ機能しなくなった。
これは、アメリカを主体とする多国籍軍が開戦初頭、まず指揮通信網に対しての攻撃(ワイルドウィーゼル)をもくろみ、これを成功させたことによる。
第二次世界大戦初期の頃は、自分の受け持ち区画でひたすら弾幕を張ることが主であったが、現在では様々な射程・機能の兵器があるため、個々の能力だけでなくそれらを上手く組み合わせることが重要である。
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